常保寺のお参りの記録(1回目)
東京都青梅駅

#常保寺 #白瀧不動尊

境内に白瀧不動尊という祠があり、そのご本尊がクリカラ龍王。

#倶利伽羅龍王 #俱利伽羅明王 #鳩利迦

梵語でクリカ。真言は「オン　クリカ　ナギャ・ラジャ　メイギャセンニエイ　ソワカ」。

八大龍王に言及する書物は複数あって、メンバーの顔触れもまちまちらしい。一般に知られる八大龍王は法華経の説くもので、クリカラ龍王は含まれない。だが密教大辞典によれば、陀羅尼集経という経典では彼も八大龍王の一員だそうだ。
こちらの掲げる八大龍王は、難陀（ナンダ）、婆素雞（ヴァースキ）、徳叉迦（タクシャカ）、羯固吒（カルコータカ）、般摩（パドマ）、摩訶般摩（マハーパドマ）、商佉波羅（シャーンカパーラ）、鳩利迦（クリカ）。最初の3尊が法華経と共通する。

陀羅尼集経のメンツで、鳩利迦龍王と並んで僕の目を引くのが、羯固吒龍王。インド神話伝説辞典によれば、カルコータカはヴァースキおよびタクシャカと兄弟だ。
マハーバーラタに挿入された説話に、ナラ王物語がある。ナラという人間の王が、イカサマ賭博で失った王国を取り戻すという内容。
カルコータカも登場する。仙人に呪いをかけられて身動きがとれないでいたところをナラに助けられ、お礼にと、ナラが薄命から抜け出す手立てを一から十まで教え、アイテムも与えた。ナラは大団円を迎えるまでの間、カルコータカの指図を実行するだけで良かった。