九品寺のお参りの記録(1回目)
東京都堀切菖蒲園駅

真言宗豊山派に属する寺院で、正式には西方山安養院（にしほうざんあんよういん）と号します。この寺院の創建は建久4年（1192年）、宥真法印（ゆうしんほういん）によって行われたと伝えられています。九品寺は、荒川辺八十八ヶ所霊場の58番札所、荒綾八十八ヶ所霊場の78番札所としても知られております。

九品寺は、区内でも有数の古刹であり、その歴史は長いものです。寺伝によると、宥真法印によって創立された当初から800年近い法灯を受け継いでいます。しかしながら、時の流れの中で荒廃や火災、さらには水害といった困難に見舞われました。享和2年（1802年）や明治元年には火災により、寺宝や記録が散失し、その由緒が不明となることもありました。

それでも、寺院の過去帳には歴代住持やその没年が記録されており、その歴史の一端を垣間見ることができます。建物も幾度か再建されており、現在の本堂は昭和35年（1960年）5月に改築されたものです。