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やえだじんじゃ

八枝神社のお参りの記録一覧
東京都 吉祥寺駅

ヒナメリ
ヒナメリ
2025年09月01日(月) 16時42分32秒
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東京都武蔵野市吉祥寺本町に鎮座する八枝神社。鉄道各線が発着する吉祥寺駅から徒歩10分ほど、五日市街道沿いに位置しています。吉祥寺といえば、商業施設や飲食店が軒を連ねる賑やかな街並みを思い浮かべる方が多いでしょう。その雑踏の中にひっそりと佇むのが、八枝神社です。これまで何度かこの神社の前を通り過ぎていたにもかかわらず、不思議と目に留まることはありませんでした。振り返って考えてみると、周囲の建物や街並みにあまりにも自然に溶け込んでいたため、その存在を意識できなかったのだと思います。こうした小さな神社は、街の風景の一部として静かに根を下ろしているからこそ、ふと立ち止まらなければ気づかれないこともあるのだと、あらためて感じました。気づかずに素通りしてしまったことを思うと、どこか神社に対して申し訳ないような気持ちになります。

境内はこぢんまりとしており、鳥居と社殿という基本的な構成のみの、非常に小さな神社です。しかしながら、ありがたいことに墨書の由緒書が設置されています。小規模な神社では由緒書がない場合も少なくありませんが、ここではそれを丁寧に読み進めることで、八枝神社の歴史や御祭神についてしっかりと理解することができます。限られた空間にあっても、信仰と歴史の重みが息づいていることが感じられます。

由緒によれば、この神社の本源社は埼玉県上尾市平方に鎮座する八枝(やえだ)神社です。もともとは江戸初期に牛頭天王社と称されていましたが、明治維新を経て須佐之男命を御祭神として祀るようになりました。そして大正8年、この吉祥寺の地に御神体を迎え、社殿を建立したと伝えられています。小規模ながらも系譜が明確で、地域の人々によって代々大切に守られてきたことがうかがえます。

また個人的な思い出として、本源社のある上尾市には学生時代の記憶が残っています。あるイベントで深夜に上尾市を通過した際、地元の大学同窓組織の方々から温かい飲み物を振る舞っていただいたことがありました。その心遣いに触れた瞬間のぬくもりは、今でも鮮明に心に刻まれています。小さな出来事であっても、人の優しさに触れた体験は、その土地への印象を大きく左右するものです。私にとって、それは上尾市にまつわる最大の思い出となりました。だからこそ、この吉祥寺の八枝神社を参拝しながら、自然と上尾市の本源社へも足を運んでみたいという思いが強くなります。土地と土地をつなぐご縁が、神社を通して自分の中で静かに広がっていくように感じられるのです。

八枝神社(東京都)
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