武蔵野八幡宮のお参りの記録(19回目)
東京都吉祥寺駅

今朝は、しっとりとした雨が降り注ぐ中、武蔵野八幡宮へとお参りしました。雨の日の神社は、いつもとは異なる静謐な空気に包まれており、心が洗われるような清涼感が漂い、独特の静けさが一層深まります。しかしながら、今日の雨は私にとっては個人的には「あいにく」と表現せざるを得ないものでした。

比較的長期の天気予報では晴れの予報だったと記憶しているのですが、実際の天候とその記憶との乖離は依然として大きく、現代の科学技術をもってしても、自然の気まぐれには抗しがたいものがあることを改めて痛感させられます。日々進化を遂げる予報技術への期待は高まる一方で、私たちの生活に直結する天気予報と実際の空模様との間には、まだ見えない溝が存在しているようです。

実は、今日は野外でのスポーツ観戦が予定されています。幸い、雨で中止になるような競技ではないため、このまま降り続けば雨中での観戦を覚悟しなければなりません。レインウェアや傘で身を固めたとしても、視界は悪くなり、体も冷え、観戦の醍醐味も半減しかねません。それでも選手たちの熱いプレーは変わらないでしょうから、私もまた、雨に負けずにその熱気を共有するつもりです。

雨は、時に大地を潤す恵みであり、時に人々の生活を脅かす災厄でもあります。古事記や日本書紀にそれらしき雨乞いの記述が認められるように、太古の昔から雨と万物の命との発想は深く根付いていました。雨を司る神々への信仰は、当時の農耕社会において水がいかに生命の源であり、同時に時に災厄をもたらす存在であったかを示すものです。自然への畏敬の念が、今日の私たちの心にも通じる普遍的な感情であることに思いを馳せます。

神社での祈願は、個人的な独りよがりな願い事をする場ではなく、より普遍的な、全てに通じる安寧を求める場であると心得ています。今朝も、特別な願いではなく、「一日の平穏無事」を心から祈念しました。個人のささやかな楽しみのためだけでなく、私を取り巻く全ての人々の一日、ひいては社会全体の平穏無事を願う。それが神前にて抱くべき真摯な祈りの姿であると、雨の中の静寂に包まれながら改めて感じ入りました。