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ほうどういん

寳幢院のお参りの記録(1回目)
東京都赤羽岩淵駅

投稿日:2025年04月20日(日) 10時38分42秒
参拝:2025年4月吉日
宝幢院(ほうどういん)は、東京都北区赤羽三丁目にある真言宗智山派の寺院で、山号は医王山、寺号は東光寺。本尊は薬師如来。豊島八十八ヶ所霊場第45番札所、北豊島三十三ヶ所霊場第12番札所に数えられている。

● 創建と中興の歴史
宝幢院は、寛正2年(1461)、宥鎮和尚によって開かれた。約150年後には深承阿闍梨および宥意和尚によって中興され、慶安2年(1649)には徳川三代将軍家光から寺領10石余の朱印地を与えられている。

● 浮間から赤羽への移転
かつては浮間村西野(現・浮間4丁目付近)にあり、洪水の多発する地域であったため、荒川の氾濫を避けて赤羽に移転したとされる。旧地は「宝幢院屋敷」と呼ばれ、現在の妙智院観音寺付近とも伝えられる。

● 赤羽八幡神社との関係
明治の神仏分離令までは、隣接する赤羽八幡神社の別当寺を務めていた。神社と寺院の関係が密接だったことから、地域の信仰拠点として重要な役割を果たしていた。

● 交通の要衝を示す道標
寺の前には江戸中期に作られた道しるべがあり、「東 川口善光寺道 日光岩付道」「西 西国富士道 板橋道」「南 江戸道」と刻まれている。当時の交通の要衝であったことがうかがえる。

● 境内の文化財と石塔群
境内には区内最古とされる寛永16年(1639)の阿弥陀如来線刻庚申塔がある。庚申塔には阿弥陀如来と2猿の姿が刻まれ、「山王廿一社」の文字も見える。庚申信仰と山王信仰の融合が示唆されている。他にも馬持講中の馬頭観音塔や出羽三山供養塔など、地域の信仰と暮らしを物語る石造物が残る。
寳幢院(東京都)
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