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楽しみ方岩淵八雲神社のお参りの記録一覧

東京都北区岩淵町に鎮座する神社で、地名を冠して「岩淵八雲神社」とも称される。
創建年代は不明であるが、伝記によれば、旧称が牛頭天王を祀る「牛頭天王社」であり、岩淵宿の鎮守で、正光寺が別当寺であった。
明治時代の神仏分離政策により、「須佐之男尊」を祀る「八雲神社」に改称された。
境内には「岩淵町」の地名を守ったことを記念する「岩淵町名存続之碑」がある。



















































岩淵八雲神社は、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)を主祭神とする古社で、創建年代は不明ですが、江戸時代には日光御成道の岩淵宿の鎮守として崇敬を集めました。荒川沿いの立地から、水神社も境内に祀られています。
● 勝海舟筆の大幟
明治22年、岩淵本宿の氏子たちは明治憲法発布を記念して、勝海舟に大幟の揮毫を依頼。快諾した海舟が揮毫した幟は、現在も神輿蔵に保存されています。昭和期に掲揚を中止し、平成には忠実に再現された幟が作られ、祭事の際に掲げられています。
● 千貫神輿と水神神輿
八雲神社には、重厚な千貫神輿と水神神輿の2基があり、2年に一度の例大祭で町内を巡行します。盛大な神事で、地域住民に親しまれています。
● 狛犬と獅子像
大正10年に奉納された狛犬と獅子像は、江戸三大石匠の一人・井亀泉こと酒井八右衛門による作品で、重厚な風格が境内を守っています。
● 御神木の再生
一度は枯れかけた御神木(銀杏)は、専門の樹木医により蘇生。銀杏は防火の役割もあり、神社仏閣に多く植えられています。
● 町名存続の碑
境内の参道脇には「岩渕町 町名存続之碑」があります。住居表示改正に際し、町名存続運動が展開され、旧岩淵一丁目は「岩淵町」として現存。1972年建立のこの碑が当時の熱意を今に伝えています。
● 境内の水神社
元は岩槻街道沿いに鎮座していた水神社は、河川敷の整備により八雲神社境内に移転。荒川の氾濫防止を願い祀られた信仰の象徴です。
● 五つの御末社
本殿右脇には、白山神社、大六天神社、稲荷神社、御嶽神社、市杵島神社の五末社を祀ります。いずれも主祭神と縁ある神々です。
● 社号碑と震災記念碑
境内の社号碑と石碑の刻字は、書家・五峰高林寛によるもの。特に1923年の関東大震災で倒壊した拝殿が1927年に再建された記念碑は、地域の力を示しています。
● 年中行事と例大祭
1月の元旦祭から12月の年越大祓まで、年間を通じて多くの祭儀が行われます。例大祭は隔年で本祭・陰祭があり、本祭では御神輿が町内を練り歩き、多くの見物客で賑わいます。
● きゅうりを食べない風習
岩淵では「きゅうりを食べない」伝承が残ります。須佐之男命がきゅうり畑で難を逃れたという伝説と、河童がきゅうりを食べた恩を返し、水害を止めたという説の二つがあります。水神社例祭では現在もきゅうりが供えられています。
● 牛頭天皇と神仏習合
御本社である京都・八坂神社は、かつて祇園社と称し、インド由来の神・牛頭天皇を祀っていました。神仏習合により須佐之男命と同一視され、厄除の神として広まりました。
● 蘇民将来伝説と茅の輪
旅の神・須佐之男命が貧しい蘇民将来の家に泊まり、感謝して疫病からその一族を守ったという伝承により、「茅の輪」や「蘇民将来子孫之門」の札が厄除けとされています。
● 勝海舟と岩淵の縁
勝海舟は川口の工場に赴く際、氾濫による滞在で岩淵宿の世話になった縁から、大幟を揮毫したとされます。その人柄と地域とのつながりを示す逸話です。
● 岩淵本宿の歴史
岩淵は中世から奥州道の渡河地点として発展し、江戸期には日光御成道の最初の宿場として栄えました。街道整備とともに発展した歴史を、今も神社が見守り続けています。























さいたま市の駒場スタジアムで高校サッカーを観戦してきました。出場していたのは友人の母校で、私はその友人の代わりに応援する形です。特に頼まれたわけではありませんが、代参のような気持ちで足を運びました。
帰り道、川口で下車して少し寄り道をしていたら、すっかり日が暮れてしまいました。その足で新荒川大橋を渡り、八雲神社へ向かいます。夜にこちらを訪れるのは初めてで、これまでは早朝の澄んだ空気の中で参拝していたため、境内が灯りに照らされる光景はとても新鮮に映りました。
幹線道路からは離れ、住宅街の中にひっそりと鎮座する神社。日が沈むと周囲の喧噪はすっと消え、境内は驚くほど静まり返ります。夜の静けさをいっそう際立たせています。
拝殿に向かって一礼すると、早朝には見過ごしてしまう陰影の濃さが、どこか厳かな雰囲気を醸し出しています。人の気配がない分、神域そのものがより近くに迫ってくるような、不思議な感覚がありました。


東京都北区岩淵町に鎮座する八雲神社。JR線赤羽駅より徒歩15分、東京メトロおよび埼玉高速鉄道の赤羽岩淵駅より徒歩5分の場所にあります。片側1車線の道路を挟んで新河岸川のそばに立地しています。境内の由緒書によると、創建は不明で御祭神は須佐之男尊です。勝海舟が残した幟があるとのことで、同じく杉並区上荻の荻窪八幡宮にも勝海舟が残した幟が伝わっています。
一の鳥居、二の鳥居をくぐって進むと、落ち着いた雰囲気の境内にたどり着きます。参道には石畳が隅々まで敷かれており、足元が安定していてとても歩きやすいです。石畳のない部分も決して荒れたままではなく、土の地面ながら凹凸がほとんどなく、日常的に維持管理がなされていることが感じられます。そのため境内全体には清潔感が漂い、静謐で心地よい空気に包まれています。植栽の手入れも行き届いているようで、訪れる人に安らぎを与えてくれます。社殿は木造で、外観には繊細な彫刻や複雑な木組みが施され、建築美を存分に味わうことができます。屋根は銅板葺の入母屋造で、緩やかな傾斜と力強い軒の張り出しが堂々とした雰囲気を演出しています。重厚さの中にも華やかさがあり、古来から伝わる神社建築の伝統と、職人による高度な技術の融合が感じられます。訪れる人は、ただ参拝するだけではなく、境内の静けさや社殿の造形美をじっくり味わうことで、より深い充実感を得ることができるでしょう。
この日は河川敷で開催されるマラソン大会のため、朝早くに参拝しました。あたふたすると良いことは何もなく、悪循環に陥ってしまいがちです。時間に余裕を持ち、心を落ち着けて参拝できたことは、何よりの収穫であったと感じました。

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