白山宮神社のお参りの記録(1回目)
東京都調布駅

白山宮神社は、東京都調布市布田に鎮座しています。最寄りの京王線調布駅から徒歩でおよそ10分。住宅街の一角にありながらも、鳥居をくぐった瞬間に静寂が訪れる、まさに「町の鎮守さま」といった趣を感じさせます。境内はこぢんまりとしていますが、整えられた玉砂利や植栽から、地域の方々に大切に守られていることがうかがえます。

社殿はコンクリート造りで、見た目にも非常に頑丈な印象を受けます。風雨に晒されてもびくともしないような安心感があり、現代的な造りでありながら、神社としての落ち着いた雰囲気をしっかりと保っています。特に屋根の朱色が鮮やかで、周囲の緑や住宅の間に映えています。この朱色が、どこか信仰の温かみや生命力を象徴しているようにも感じられます。

境内には由緒書が見当たらず、創建の年代や御祭神の詳細は不明のまま。しかし、地域に根差した氏神さまとして長年親しまれてきたことは間違いないでしょう。夕方の柔らかな光に包まれた社殿に一礼し、静かな空気を胸いっぱいに吸い込みながら境内を後にしました。小規模ながらも、日常の中で人々の心を支え続けている、そんな温もりのある神社です。