よみうりらんどかんのん
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楽しみ方よみうりランド観音のお参りの記録一覧

東京都稲城市にある遊園地よみうりランド。その関連施設『HANA・BIYORI』内の聖なる森エリアにある観音堂、妙見堂、釈迦如来殿などに参拝してきました。ここに安置される仏像や建築物は、よみうりランドの創設者である正力松太郎氏が収集したものになります。
昨年、入間川大國神社で妙見信仰についてご教示いただいた際に、千葉神社とともにこちらの妙見菩薩像をおすすめいただきました。調べてみると、もともとは三重県伊勢市にあった常明寺に連なる岡崎宮妙見堂に安置され、伊勢神宮外宮の祭祀一族「度会氏」が祀っていた像だとわかりました。
常明寺は度会氏の氏寺でしたが、明治の神仏分離で廃れてしまいます。妙見菩薩像は地元有志に支えられたものの、昭和31年に読売新聞社の所蔵となり伊勢から東京へ移されたといいます。
また、日蓮聖人が日蓮宗を開宗する前、常明寺に百日間参籠し井戸の水で身を清めて伊勢神宮に詣で、立教開宗の三大誓願を天照大神に奏上したといいます。その時、日蓮聖人の前に妙見菩薩が姿を現し法華経護持の誓いを得たと伝わっています。それがこの妙見様なんですね。
以前、日蓮宗感通寺でのオフ会時にどなたかが質問されて、日蓮聖人が伊勢神宮に参拝された旨のお話を聞いたのを思い出しました。これのことだったのか!と今更理解しました。これらの歴史を知って、また改めて妙見像を拝見したいなと思いました。
参拝したのは三連休の中日でしたが人もそこそこで、綺麗なフォトスポットとたくさんのお花に囲まれてとても癒されました。同じ敷地内に温泉施設もあり穴場スポットだと思いました。

穴澤天神社から駅に戻り無料シャトルバスにてHANABIYORIへ。徒歩でも行ける距離ですが、ずっと登り坂なのでバスがおすすめです。10分間隔で運行してます。

チケット¥800を購入して入園。
よみランCLUBに入会すると割引価格で購入できます。

『案内マップ』
今回はHANABIYORIガーデンエリアのみ散策。温泉施設「花影の湯」もあります。

まず手水舎へ。

花手水✨お花ぎっしり。




『珪化木(けいかぼく)』
珪化木とは樹木の木材の部分が地層に埋もれている間に化石となり、地中の珪酸分を含んだ水が長い間にわたってしみこんだ結果、木質の部分がオパール(蛋白石)に変質したものをいいます。この珪化木は大分県西国東郡大田村で出土した高さ約 2.2m、幹まわり 2.9m、重量 2.5t の巨大な化石で、2000万年前のものとみられます。日本で最も大きな珪化木といわれ、昭和40年によみうりランドに設置されました。

聖なる森エリアへ入ります。

狛犬さんがお出迎え。


聖門までフォトスポットが続きます。


とても綺麗でした✨



夜になるとライトアップします。

『聖門』
京都御所にゆかりのある高麗門。
京都御所にあったとされるものが、京都市の臨済宗妙心寺派の塔頭寺院に渡ったと伝えられる。門の形式は高麗門。控え屋根の鬼瓦には妙心寺の寺紋である菊菱に八つ藤の紋が見られる。


聖門を抜けると道がわかれます。

右∶妙見堂 左∶観音堂
まずは妙見堂を目指します。

観音堂への道は橋を渡ります。


ちょっと池を覗いたら鯉がすごい勢いで集まってきた💦餌は持ってないのよ、期待させてごめんね😂

なんか音がするなと思ったら、頭上をスカイシャトル(ゴンドラ)が通ってました。

写真だけだと静かな空間っぽいでしょ?でもね、ジャイアンツ球場からの音声と音楽、ジェットコースターと絶叫、そして頭上では常にゴンドラの音が鳴り響いてて、なかなかにカオスでしたよ🤣

最初に見えたのは妙見堂じゃなくて釈迦如来殿でした。

『妙見堂』

『妙見菩薩像』
鎌倉時代末期、仏師の院命によって造られました。温和さと豪快さを併せ持った調和のある美しさは、数ある妙見像の中でも随一とされる。院命の作品は他に知られておらず、美術史上、極めて貴重な作品である。美豆良(みずら)と呼ばれる日本古来の髪型や、刀を意味する左手(ピースのような仕草)が特徴的。

左側に見える屋根は社務所です。おみくじが引けます。

かつて妙見像が祀られていた「岡崎宮妙見堂跡」には以下のような由来が看板に書かれています。
『貞観元年(859)度会氏の遠祖・大内人高主の娘で15歳になる大物忌の少女が、御贄河で水死したが遺体は見つからず、代わりに河底から妙見星の童形像を得たので尾部御陵に安置し、岡崎宮として祀った。すると翌年から高主に3年続けて双子の男子が産まれた。その六男晴彦が、妙見尊星王の霊託を受け妙見菩薩像などを祀ったのが山宮祭であるという。』

『釈迦如来殿(パゴダ)』


パキスタン産の大理石で作られたこの釈迦如来殿(パゴダ)には、仏教の開祖「釈迦」のお骨(仏舎利)と髪の毛(聖髪)が安置されています。仏舎利は、旧セイロン(現スリランカ)のマヒンターレ寺院に安置されていたもので、昭和39年4月に同国政府から贈られました。聖髪は、旧東パキスタン(現バングラデシュ)のブディスト・モナスタリー寺院に宝蔵されていたもので、昭和39年9月に同国政府から贈られました。仏舎利と聖髪の二つが安置されているのは、世界的に見ても貴重とされています。

パゴダから見える多宝塔。ゴンドラがめっちゃ近い💦


観覧車が見えました。

橋を渡り観音堂へ。

藤棚をくぐります。

『多宝塔』
多宝塔は本来、多宝如来をまつる塔を指すもので、現在では仏塔の建築形式の一つとされています。本塔は17世紀に創建されたと推測されており、兵庫県播磨町の無量寿院にあったものが、実業家・原六郎邸、政治家・藤原銀次郎邸を経て、昭和39年によみうりランドに移築されました。移築当初は、「観音堂」と称しており、その中に聖観世音菩薩像を安置していました。

『観音堂』
準西国稲毛三十三観音霊場 別格霊場
安置の聖観世音菩薩は平安時代前期の傑作、永く京都の揚谷寺に安置され礼拝されていました。東京渋谷の観音禅寺を経てよみうりランドに移設されました。
昭和25年重要文化財に指定。

堂の中には十一面観音像も祀られています。苅萱観音(かるかやかんのん)とも呼ばれる平安時代後期の貴重な菩薩。この像は一本の桧から彫られた平安時代後期の作品と考えられ、高野山苅萱堂に安置されていたものが、よみうりランドに移設されました。切れ長の目を持った、やや面長の顔、肥満気味の胸を張った体部が特徴で、その時期の作風の特色を示す貴重な作品です。

『地蔵燈籠』
昭和39年、曹洞宗大本山總持寺より寄贈されたといわれている。


『八祖師像』
仏教の開祖師が勢揃いした八祖師像。
仏教の主な宗派を開いて広く民衆を教え導いた祖師達の像で、かつて日本美術院彫塑部で活躍していた人達とスリランカの彫刻家ソーマ・パーラらが制作したものです。昭和39年11月15日、良忍上人を除く七祖の像の完成除幕式が行われ、後に良忍上人が追加され、「八祖師像」となりました。
(写真、良忍上人が見切れてた😭ごめんなさい😭)





パゴダと祖師像に観覧車にゴンドラ…と、情報量過多なここでしか見れない景色です(笑)

コキア

え😲ヘビいるの!?

御朱印を拝受しにHANABIYORI館へ。
館内にはスタバ、おみやげコーナー、かわうそ展示スペース、アクアリウムなどがあります。

彩りの小路を通って行きます。たくさんのお花が咲いていました。



館内にもお花がたくさん。



おみやげコーナーにて御朱印を拝受しました。観音様と妙見様の2種類。桜の栞も購入しました🌸

2020年のHANA BIYORI開園時に、かつての「聖地公園」がこの施設内の「聖なる森」として位置づけられるようになりました。もともとよみうりランド開園当初から存在していたエリアです。
元の仏像や建築物(観音堂、妙見堂、パゴダなど)は「聖なる森」内に引き続き設置され、照明やガラスケースの整備により、より鑑賞しやすくなっています。
森の中には、平安時代前期の一木造りによる聖観世音菩薩像や、鎌倉期の妙見菩薩像(重要文化財)をはじめ、釈迦如来殿(仏舎利と聖髪を安置する白亜のパゴダ)、多宝塔、八祖師像などが安置され、宗教的な荘厳さと文化財的な価値を兼ね備えています。
園内の花や自然に囲まれながら、かつての「聖地公園」の空気を受け継ぐ観音堂を参拝し、霊場としての歴史にふれることができました。
御朱印はHANA BIYORI館(温室)の売店でいただけます。















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