善雄寺のお参りの記録(1回目)
東京都春日駅

善雄寺（ぜんのうじ）は、東京都文京区小石川にある浄土宗の寺院で、山号を「龍頭山」、院号を「宝珠院」と称します。寺の本尊は阿弥陀如来で、浄土宗鎮西派の総本山である知恩院の末寺に位置付けられています。

● 創建の由来と歴史
善雄寺は、深蓮社信誉笈廓上人によって元和年間（1615年～1624年）の前期に神田駿河台に創建されました。しかし、1621年（元和7年）、神田川開削のための御用地として駿河台の土地を提供することとなり、現在の小石川の地に移転しました。その後、承応3年には境内地を正式に拝領し、現在に至ります。

● 寺宝と本尊
善雄寺の本尊は阿弥陀如来で、慈覚大師の作と伝えられています。また、弘法大師が作ったとされる「引接地蔵尊」も祀られており、参拝者からの信仰を集めています。さらに、寺には十六羅漢や涅槃図の掛軸、板碑などの貴重な寺宝が保管されています。

● 有名な墓所
善雄寺には幕末の画家であり、渡辺崋山の弟子として知られる福田半香の墓があります。