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こうあんじ|真宗大谷派

興安寺のお参りの記録一覧
東京都 水道橋駅

ひでどらごん
ひでどらごん
2025年04月26日(土) 11時05分29秒
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文京区本郷にある真宗大谷派の寺院・興安寺は、山号を青柳山といい、本尊に阿弥陀如来を祀る。浄土真宗の教義に基づき「正しい供養」「あふれる命」を標語に掲げている。

● 創建と移転の歴史
興安寺は尾張出身の武士・蜂須賀武右衛門(法名:宗心)によって元和年間(1615頃)に神田で創建され、宝永7年(1710)に現在地へ移転された。宗心は本願寺第12世教如に師事し、教えを広めるため江戸へ下向した。

● 大岡家との関わり
創建当初は幕臣・大岡源右衛門の邸内にあった。大岡家は後に丸橋忠弥を庇護したことで改易となったが、寺には影響がなかったとされる。

● 本尊と寺宝
本尊の阿弥陀如来像は東本願寺第13世・宣如より賜ったもの。寺には親鸞聖人直筆と伝わる画像や名号、蓮如・實如・真如各上人の筆になる仏典も伝わっている。

● 江戸幕府からの寺地拝領
当初は神田の無年貢地に建立されたが、宝永2年に寺社奉行に願い出て寺地を拝領、宝永7年に現在の地へ正式に移された。

● 三河からの流れと江戸開教
元は三河にあった興安寺は、徳川家康の江戸移封とともに同行し、駿河台・御茶ノ水を経て本郷に移った。開教から400年の歴史をもつ。

● 順慶住職による精神の確立
11代順慶住職は「釈尊そのままの正しい仏法」「分け隔てない供養」を提唱し、寺を開放して「平等平座」での聞法を奨励。商業化を排した供養と無償の法名授与を実践した。

● 順住住職の海外布教
12代順住住職は単身渡米し、サンフランシスコで仏教会を設立。肌の色を問わず教化活動を行ったが、布教の疲労で病み、帰国後に遷化した。

● 焼失した堂宇の復興
戦災で焼失した御堂は13代順学住職により復興された。彼もまた、正しい供養と「いつでも帰れる寺」の精神を守り続けた。

● 自動搬送式墓地の導入
14代順昭住職は平成14年に新伽藍を建立し、日本初の自動搬送式墓地を導入。平成29年には名古屋・大須陵苑を開設し、檀信徒は1万世帯に達した。

● 現代の興安寺
令和3年、15代住職に渡辺雅樹が就任。興安寺は「誰でも帰れる寺」を目指し、現代社会に開かれた仏教を実践している。

● 大黒屋光太夫の関係
江戸時代、ロシアから帰国した大黒屋光太夫と磯吉の法名が過去帳に記されており、興安寺に墓所があった可能性が高いが、現在は所在不明である。

興安寺(東京都)
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