たかやまいなりじんじゃ
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楽しみ方高山稲荷神社のお参りの記録一覧

高山稲荷神社は、東京都大田区本羽田の住宅街にひっそりと鎮座しています。最寄りのバス停は「都南小学校前」で、アクセス方法としては、JR蒲田駅または川崎駅から路線バスに乗り、数十分ほどの移動となります。駅からは少し距離がありますが、そのぶん落ち着いた雰囲気の地域で、都会の喧騒から少し離れた感覚を味わえる場所です。
この神社の位置は、多摩川の下流域にあたり、バス停から神社までは徒歩数分、さらにそこから5分も歩けばすぐに多摩川の河川敷にたどり着きます。下流方向からは、東京湾の空を行き交う航空機の音が絶え間なく響き、なかでも東京国際空港(羽田空港)を発着する飛行機の噴射音が響き渡ります。その力強い音を耳にしながら、「このあたりも、空港ができる前は静かな漁村だったのだろうな」と思いを巡らせると、風景の中に刻まれた時間の流れがふと意識にのぼり、過去と現在が交錯するような不思議な感覚を覚えました。
鳥居をくぐってまっすぐ進むと、すぐ左手に小さな稲荷神社が見えてきます。そのすぐ隣、向かって右側にやや大きめの社殿があり、こちらが天祖神社です。二棟の社殿の前には、砂利が敷き詰められた広々とした空間が広がっており、特に何かが設置されているわけでもなく、ぽっかりと空間が開いている印象です。そのため、土地を贅沢に使っているようにも感じられ、なにか特別な用途があるのかと考えてみましたが、明確な答えにはたどりつけませんでした。神事や祭礼の際に多くの人が集まる場所なのかもしれません。
社殿の規模に目を移すと、天祖神社のほうが圧倒的に大きく立派で、主祭神を祀る本社としての風格があります。一方で、隣の稲荷神社は境内社らしくとても控えめな佇まいで、朱塗りの小さな祠のような姿が印象的でした。まるで本社を陰から静かに見守っているかのような、その慎ましやかなたたずまいに、何とも言えない温かみを感じました。
「中村」という言葉は、この本羽田地域の旧地名であるといわれています。また、神社の名前に含まれる「高山」という由来については、旧社殿の建立時に、飛騨高山の宮大工が施工にあたったことから、その地名が冠されたと伝えられています。境内の一角には、神輿や祭具を納めていると思われる倉庫があり、その扉には大きく「中村」と記された文字が見られました。この文字が、地域と神社との深いつながりを今に伝えているように思えました。


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