浄土宗
竜宝寺のお参りの記録一覧
東京都台東区に位置する龍宝寺(りゅうほうじ)は、浄土宗の寺院で、歴史的にも非常に興味深い存在です。同名の寺が約200メートル南の蔵前にもあるため、混同を避けるために「浄土龍宝寺」とも呼ばれています。
●歴史的背景
龍宝寺は1590年(天正18年)、然蓬社本誉上人是応によって開山されました。是応は観智国師慈昌の弟子であり、徳川家康の江戸入府に同行し、八重洲に「是応庵」を設立しました。彼は家康の側近として祈祷や書記の業務を担い、1615年(元和元年)には紫衣を賜る栄誉を受けました。その後、1611年(慶長16年)に現在の地に移転しました。
この寺には、1853年(嘉永6年)に大鯉を葬った「鯉塚」があり、ここから「鯉寺」とも呼ばれるようになりました。このエピソードは地元住民にとって特別な意味を持ち、現在でも多くの参拝者を惹きつけています。
●鯉寺の由来
龍宝寺が「鯉寺」と称される由来は、1853年に発生した大鯉の捕獲事件にあります。近隣の人々がこの大鯉を捕まえ、食べたところ、急激な高熱や吐血に見舞われた者が多く、最終的には数人が悶死するという不幸な出来事がありました。このため、鯉の霊を慰めるために供養の碑を建立し、参詣者が増えるようになりました。鯉寺の信仰は、安産、子育て、開運、出世など、様々な願い事に霊験あらたかとされ、江戸中で評判を呼びました。
●龍宝寺の構造と魅力
寺院の境内には、さまざまな仏像や歴史的な遺物があり、訪れる人々に深い感銘を与えます。本堂には阿弥陀仏の坐像が安置されており、その他にも多くの名作が見られます。また、境内には弁財天や初音稲荷の鎮守社があります。
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