蓮光寺のお参りの記録(1回目)
東京都東高円寺駅

蓮光寺は日蓮宗に属し、山号は頂光山。本尊は十界諸尊で、東京都杉並区和田に位置します。文禄3年（1584）に両国矢ノ倉（現在の中央区東日本橋）で創建され、その後、正保元年（1644）に浅草新寺町へ移転。大正4年（1915）には区画整理に伴い、現在地へと移転しました。

● 蓮光寺の縁起
蓮光寺は源受院日宝によって開創されました。江戸時代には「旗本寺」として繁栄し、「土富店の大黒天」として庶民の信仰を集めました。この大黒天像は、日蓮聖人が母妙蓮尼の病気平癒を祈願して彫ったとされ、後に日宝が助けた庄屋の娘の家に伝わり、最終的に蓮光寺に奉納されました。

● 文化財とネタジとの関係
蓮光寺にはインド独立運動の英雄、チャンドラ・ボースの遺灰が安置されており、1975年に記念碑が建立されました。また、毎年8月18日に法要が行われ、訪日したインド政府の要人も参拝しています。遺灰は公開されていませんが、境内にネタジの胸像があります。

● 土富店の大黒天
蓮光寺に祀られる大黒天像は、江戸時代の庶民信仰の象徴として広く知られています。この像は、日蓮聖人が母の回復を祈り彫ったもので、後に江戸に持ち込まれ、寺院に安置されました。「土富店の大黒天」と呼ばれるこの像は、信者にとって開運や出世を願う重要な存在でした。