中道院のお参りの記録(1回目)
東京都池上駅

東京都大田区池上に位置する中道院は、日蓮宗の寺院で、池上本門寺の塔頭の一つとして知られています。この寺院の起源は、日蓮聖人の直弟子である日頂聖人が開いた庵室にさかのぼります。

●開創の背景

中道院は、日蓮聖人の滅後、日頂聖人が南の谷の先に庵室を開いたことから始まります。かつてこの庵室は本門寺の南側に位置していましたが、いつの時代か現在の地へと移転されました。その後、池上本門寺の10世である中道院日陽聖人が隠棲したため、「中道院」と名付けられるようになりました。
また、1754年には日顗聖人の庵室であった不二庵が中道院と合併し、以後は本門寺の貫首の退隠所や位牌所としての役割を果たしています。

●現在の役割

中道院は、単なる寺院にとどまらず、日蓮宗の法脈を引き継ぐ重要な場所です。現在では、信者たちが訪れ、敬虔な気持ちで祈りを捧げています。また、境内には南無妙法蓮華経と刻まれた巨大な題目塔があり、この塔は文化8年（1811年）に池上本門寺の43世、静正院日摂によって建立されました。