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2020年08月30日(日) 20時51分 byタカツカ カズキ
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「海中出現の毘沙門天」 安永二年(一七七三)九月十日、江戸に向かう舟にて品川の海を渡っていた小原甚助(十五歳)は、船中の中で唯一人、海中に光輝く仏像を見つけ、それを拾い上げる。そのまま家主の物置に入れて数日、 主人の木原市之助が突如、高熱で倒れ、八方手を尽くしても薬効なく、最後の頼みと占い師に問えば、汝の家にその因ありと告げられる。 使用人を集め、一同に問いただすと、甚助が海中に光輝く仏像を拾い上げたることを語る。 早速、木原氏はその仏像を床の間に安置し、法華経を読誦すれば忽ち熱が下がる。 それに驚き、感謝の唱題を数日続けると神夢を見る・・・ 「吾れ、数年、荒波にもまれ、鉾と宝塔を失えり」 木原氏は直ぐに仏師に依頼し、その鉾(ほこ)と宝塔を備え、初めて北方の守護神・悪鬼を除く毘沙門天と心づく。 これは有難き法華経の大山(池上本門寺)麓に生まるる法徳なりと覚え、 池上本門寺第三十世日利上人に開眼を請う。 然るに海中出現の毘沙門天は霊験あらたかにして、在家に奉安しがたく、徳持の北にあたる微妙庵にて格護することとなる。 その後、参詣祈願する者の諸病を平癒し続け、昭和二十年四月二十四日夜半の空襲にて諸堂は灰燼に帰する も、毘沙門天は加護により難を逃れる。現在、安置さるる本堂は、昭和四十四年十一月三日、町内各有志信徒のご協 力・ご尽力により、再建、現在に至る。