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2026年06月14日(日) 10時56分 bysoo_cyan

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ご由緒
編集前
藤原不比等は土地の神官の娘との間に千代姫という娘を儲けたが、高音丸と時雨丸という笛の名手の兄弟との恋の悩みから病を得て亡くなってしまった。その菩提を弔うため、養花院という大寺を建立し、現在法灯を継ぐのが慈眼院であるという。境内の墓地にたつ一基の五輪石塔が千代姫の墓であると伝わる。
編集後
「藤原鎌足の子不比等は近江の国守に任じられて、よく彦根の地に足を運び、土地の神官の娘とのあいだに千代姫という姫を儲けた。この姫は成長するにつれてたぐい稀な美貌を謳われるようになった。時に高音丸と時雨丸という笛の名手の兄弟がいて、御殿に呼ばれて笛を奏しているうちに、千代姫をかいま見て二人ともはげしい恋心を燃やした。兄弟のそぶりから千代姫もそれと悟ったが、いずれを選ぶことも出来ない。そのうちに兄弟の笛の乱れが目立つようになり、お互に憎みあうさまが見えた。千代姫は、それを気に病んでいるうちに、思い屈して床に就き、とうとう露の消えるように亡くなった。恋する姫を失った兄弟は、歎きのあまり二管の笛を形見に残して、共に湖に身を投じて果てた。不比等は薄命だった千代姫を傷んで、養花院という大寺を建ててその菩提を弔ったという。
 養花院は兵火に荒廃して、その跡に慈眼院が建てられた。左手の墓地に一基の五輪石塔が立っている。これが千代姫塚である」。