吉野ヶ里遺跡北墳丘墓のお参りの記録(1回目)
佐賀県吉野ケ里公園駅

吉野ヶ里遺跡環濠集落ゾーン北にある墳丘墓。
墳丘墓とは古墳時代の古墳と区別されている初期の権力者の墳墓で大陸から伝わった技術で造られたとされています。現在は文化財として保護するためオクタゴン形状の骨組みの上に土を被せ内部を見学することができます。人のお墓の中に入るのはちょっと怖いですが…教科書でしか見たことのない遺構を直で見られて感動しました。
発掘された14の甕棺に埋葬されていた人物達はかつての集落の首長とされていて縄文時代のムラからクニへと発展していった古代の歴史がタイムカプセルの様に閉じ込められている場所です。甕棺内にあった副葬品の銅剣や管玉は吉野ヶ里遺跡が特別史跡に指定されるきっかけになりました。
遺跡調査から墳丘墓は時代が進むにつれ埋葬の場から祖霊を祀る祭事場へと変化していったことが分かっています。墳丘墓北にある復元された祀堂や北内郭は墳丘墓と一直線に並び当時の人々の信仰が想像されます。現在の皇室や神道に受け継がれるこの国の初期の宗教観が見て取れる場所でした。