この春日地蔵尊堂には、三体の地蔵尊が安置されています。その一体は、昔、池の上ミの川底から拾われ、小山の善光寺の境内に祀られていたものを、昭和2年頃、春日丘が住宅地として開発されるに及び、この地に譲り受けたもので、住民のお守りとして信仰されている霊験あらかたな地蔵菩薩であります。
次の一体は、昭和8年頃、奈良県郡山の矢田寺からお受けし、三体目は四天王寺よりお受けしたものであります。
　現在の堂宇は、昭和11年6月、春日丘住宅南西の一隅（当時の大阪林間幼稚園の隣り）に住民たちの協力により建立せられたものを同23年8月、最初に一体のみが祀られていた現在のこの場所へ移転されたものであって、それ以後、毎年8月23・24日には、住民挙げて盛大な地蔵盆祭が営まれています。

昭和11年

8月23・24日　地蔵盆祭