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冠者殿社の御由緒・歴史
京都府 京都河原町駅

ご祭神素盞嗚尊荒魂
創建時代明治初期
ご由緒

八坂神社の境外末社。
祭神は素戔嗚尊の荒魂。神話によると・・・姉の天照大神に会うため高天原へ上った素戔嗚尊。
しかし、天照大神は弟が攻めてきたと思い、武装して身構えた。素戔嗚尊は誓約して身の潔白を証明したのだという。
そのため、冠者殿社は誓文払いの神として信仰されてきた。
また、この社には源頼朝の命で源義経の六条堀川館を襲撃した土佐坊昌俊も祀られている。
熊野詣を装って上洛した土佐坊だったが、事前に察知されて捕まってしまう。義経に詰問された土佐坊は、襲撃の意思のないことの誓文を書いたが、その晩のうちに誓いを破り、義経を襲撃するも失敗。土佐坊は処刑されることとなるのだが、忠義のために偽りの誓文を立てたことを悔い、「この後、忠義立てのために偽りの誓いをする者の罪を救わん」と願を掛けたことから土佐坊も誓文払いの神として祀られている。
また“歳末大売り出し”の原型ともいわれ、商売とは物を売って利益を得ることが基本であって、それが当たり前のことですが、昔の社会通念では、商売上の駆け引きで契約を破ったり、安い物を高く売って利益を得ることに罪の意識を感じていたと言われています。その罪の意識を払う意味で、江戸時代では「誓文払い」と言われ、二十日えびす講の日(10月20日)には多くの商人が参詣しました。そして、神事が終わると、商売ができることへの感謝と利益を得ることに対する償いの意識、言うならば、罪滅ぼしとして、客に利益を還元するという意味で大安売りを行ったそうです。この風習は商売人の間で評判となり、次第に全国に広がり、それが“歳末大安売り”という形へと変化していったのです。

このように、素戔嗚尊と土佐坊昌俊のふたつの「誓文の神」が祀られていることから、近世以降、契約に関わりが深い商人から信仰を集めるようになり、誓文=約束を、払う=反故(ほご)にしてくれる、つまり約束を破っても許されるとされ、更にそれが転じて、嘘をついても許されるという解釈から、冠者殿社は「誓文払い」のご利益があると言われるようになったようです。
最近、冠者殿社の地元では「誓文払い」の復活に向けた取り組みが行われており、毎年10月20日には大安売りの代わりに、振る舞い酒と福引きが行われています。

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