かくりんじ
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鶴林寺ではいただけません
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鶴林寺のお参りの記録(1回目)
投稿日:2022年06月26日(日)
参拝:2022年4月吉日
【播磨國 古刹巡り】
鶴林寺(かくりんじ)は、兵庫県加古川市加古川町にある天台宗の寺院。山号は刀田山(とたさん)。本尊は薬師如来。聖徳太子開基伝承を持つ寺院の一つで、聖徳太子建立七大寺の一つとされることもある。「西の法隆寺」とも言われる。本堂、太子堂は国宝、鐘楼、護摩堂、常行堂、行者堂は国指定の重要文化財。
寺伝によると、高句麗の僧・恵便(えべん)法師が物部氏ら排仏派の迫害を逃れ当地に身を隠していたところ、その教えを乞うために聖徳太子が当地に来て、587年に秦河勝に命じて精舎を建立し刀田山四天王寺聖霊院と名付けたのが始まり。718年に武蔵国大目・身人部春則(むとべのはるのり)が太子の遺徳を顕彰するために七堂伽藍を建立した。9世紀の初め、慈覚大師円仁が入唐の際に立ち寄り、薬師如来を刻して国家安泰を祈願し天台宗となった。1112年に鳥羽天皇から勅額を賜り、寺号を「鶴林寺」と改め勅願寺とされた。
鎌倉時代から室町時代にかけては太子信仰の高まりを受け寺勢は隆盛し、寺坊30箇坊以上、寺領2万5千石と繁栄した。戦国時代になると織田信長、豊臣秀吉の弾圧、江戸時代には幕府の厳しい宗教政策で衰微し塔頭8箇坊、寺領117石まで落ち込んだ。
当寺は、山陽電気鉄道・尾上の松駅の北東1kmの市街地、平地にある。近くには幹線道路(国道250号線)が通り、駐車場も広いので、車でのアクセスは良好。仁王門から始まる境内は広々としていて、そこに国宝や国重文の由緒ある建物が適度な間隔をもって建ち並んでいる。ここまで国宝、国重文が揃っていると、有料拝観がたった500円で良いのかと思ってしまうぐらいの充実度。素晴らしい寺院。
今回は、本堂、太子堂が国宝で、他にも国指定の重要文化財の建物が多数あることから参拝することに。参拝時は休日の午前中で、自分以外にも数人の参拝者が訪れていた(何かの活動をしているボーイスカウトの少年少女とその引率者もいた)。
境内南端入口。「聖徳皇太子御霊蹟」の石碑が立つ。
参道左手の<子安地蔵堂>。扁額には、「安産子育地蔵尊」とある。
境内入口の<仁王門>。江戸時代前期の1672年再建。三間一戸の楼門。
仁王門左側の<吽形仁王像>。力強い造形。
仁王門右側の<阿形仁王像>。
仁王門をくぐったところからの眺め。国宝<本堂>までまっすぐに参道が伸びる。
仁王門を入ったところにある拝観案内所で料金を払う。
仁王門を入ったところにある拝観案内所で料金を払う。
参道左手、少し離れたところにある<三重塔>。室町時代の再建。三間三重、本瓦葺。本尊は大日如来坐像。
1976年に放火で内部を焼損したが1980年に修理完了。
1976年に放火で内部を焼損したが1980年に修理完了。
参道左側にある<水屋>。
参道突き当りの、国宝<本堂>。室町時代1397年の建立。桁行7間、梁間6間、入母屋造、本瓦葺。
<本堂>正面。和様に禅宗様を加味した折衷様建築の代表作とされ、桟唐戸(縦横に桟を組んだ扉)を多用する点が特徴。
<本堂>内部。内部の宮殿には薬師三尊像と二天像(それぞれ国指定の重要文化財。)を安置。
本堂から振り返った眺め。御朱印は本堂内にて。
本堂に向かって右手にある、国宝<太子堂>。平安時代後期1112年の建立。桁行3間、梁間3間、屋根が宝造形の主屋に、梁間1間の孫庇(礼堂)を付した「縋破風(すがるはふ)」、檜皮葺。
<太子堂>正面。堂内には本尊・釈迦三尊像(国指定の重要文化財)を安置。
本堂、太子堂の南側にある<石造宝篋印塔>。南北朝時代造。手前は<石風呂>。
本堂の東側、太子堂の北側にある<鐘楼>。国指定の重要文化財。
<鐘楼>を南東側から。
鐘楼の北側にある塔頭<宝生院>。西隣には塔頭<浄心院>、東隣には塔頭<真光院>がある。
太子堂の東側にある<法華一石一字塔>。江戸時代中期1771年造。
鐘楼の東側にある<観音堂>。江戸時代中期の1705年再建。
<観音堂>正面。
池の北側にある<護摩堂>。戦国時代の1563年再建。国指定の重要文化財。
<護摩堂>内部。不動明王を祀る。
ここで境内東端から、太子堂、本堂の前を通って、本堂の西側を見て廻る。
国宝<本堂>全景。
本堂に向かって左手にある<常行堂>。平安時代(12世紀前半)の再建。国指定の重要文化財。
境内西端にある<新薬師堂>。
<新薬師堂>内部。本尊は中央の薬師如来。
新薬師堂の南側にある<経蔵>。
蔵の南側にある<行者堂>とその鳥居。行者堂は室町時代の1406年建立。国指定の重要文化財。
最後に<仁王門>と<三重塔>。国宝、国重文も多数で見どころ満載のすごいお寺。(^▽^)/
すてき
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惣一郎1269投稿
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