うすじんじゃ
碓神社の編集履歴
ご由緒
勧請年暦不詳。
休泊村沖之郷の碓神社の東方10mの水田の畦畔に一個、鳥居前に二個の自然石がある。これは上代の廃寺の塔礎石の一部と思われる。
このうち東方10m程にある穴の穿いた自然石は、耕作の妨げになるとして村人が大勢集まって取り除こうとしたところ、にわかに暴風雨が吹き荒れ天地が真っ暗になったため、恐れおののいて人々は逃げ惑い、以後この石に手を触れようとするものはいなくなった。
このため「碓の社」神明宮と称するようになった。
穴の底に溜まる水はイボの妙薬として珍重されている。
明治四十一年六月許可。字保宿無格社菅原神社・八坂神社を合併す。
【御霊神と碓神の争い】
むかし、仲違いをした茂木の御霊の神と隣りムラの沖之郷の碓の神は、それぞれに軍勢をととのえて勝敗を決する合戦に及んだ。
ところが、負け戦となってきた茂木の御霊神社の神は、トウギミ(トウモロコシ)畑に身を隠そうとして不運にもトウギミの葉先で目を突いてしまった。
沖之郷の碓の神はサツマイモ畑の蔓に足をとられて、これまた不覚をとってしまった。
このことがあってから、茂木のムラではトウギミをつくらなくなり、沖之郷のムラでは人々がサツマイモを好まなくなり、畑につくることもやめてしまったのである。
この二村の神様のけんかのために、沖之郷と茂木は縁組をしないという。トウギミをつくらない茂木では、トウギミをつくると目が悪くなるという。
編集前:勧請年暦不詳。
休泊村沖之郷の碓神社の東方10mの水田の畦畔に一個、鳥居前に二個の自然石がある。これは上代の廃寺の塔礎石の一部と思われる。
このうち東方10m程にある穴の穿いた自然石は、耕作の妨げになるとして村人が大勢集まって取り除こうとしたところ、にわかに暴風雨が吹き荒れ天地が真っ暗になったため、恐れおののいて人々は逃げ惑い、以後この石に手を触れようとするものはいなくなった。
このため「碓の社」神明宮と称するようになった。
穴の底に溜まる水はイボの妙薬として珍重されている。
明治四十一年六月許可。字保宿無格社菅原神社・八坂神社を合併す。
【隣村の神との争い】
昔、茂木の御霊神社と、沖之郷の碓神社の神様が仲違いして、互いに軍を催して雌雄を決しようとした。
御霊神社の神様が敗色濃厚となり、玉蜀黍畑に身を隠したところ不運にも玉蜀黍の葉で眼を傷けてしまった。
一方、碓神社の神様も甘藷の蔓に足を奪われ思わぬ不覚を取ってしまった。
以来、今日に至るまで茂木の人は玉蜀黍を作らず、沖之郷の人は甘藷を嫌うと伝えられる。
見所
広大な田園地帯の中に島のように立つ鎮守の森に座す神社。
神社の縁起物語や隣村の御霊神社の神との争いなど、興味深い民話が伝わる。
編集前:広大な田園地帯の中に島のように立つ鎮守の森に座す神社。
神社の縁起物語や隣村の神との争いなど、興味深い民話が伝わる。