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2026年01月29日(木) 11時17分 byキクチ コウヤ
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しょうらくじ
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前橋市・総社の一帯は、古く上野国(こうずけのくに)の政治と祭祀の中心が置かれた「上野国府」推定地として知られます。総社神社や宮鍋神社、御霊神社など“国府ゆかりの社々”が集まるこの土地には、古代から人々の祈りが幾重にも重なってきました。昌楽寺(しょうらくじ)は、そうした歴史の層のそばで法灯を守り続ける天台宗の寺院で、山号を西林山、寺号を浄土院と称し、本尊に阿弥陀如来をお祀りします。 周辺には国指定史跡「山王廃寺(さんのうはいじ)」が残り、7世紀後半に創建された大規模寺院跡として知られています。発掘では回廊を備えた伽藍の姿がうかがえ、さらに「放光寺(ほうこうじ)」と記された瓦の出土も報告され、当地が古くから“寺の地”であったことを伝えます。 昌楽寺の縁起(伝承)によれば、もとは榛名山の船尾山に寺があり、宝亀6年(775)の建立と伝えられますが、治承4年(1180)頃、足利俊綱の兵火で焼失したといいます。その後、千葉介常胤が山王権現とともに総社の地へ再建した、と語り継がれてきました。山王は天台宗と深い関わりをもつ護法の神として尊ばれ、神と仏の祈りが寄り添う当地の信仰風土を感じさせます。 境内は緑が多く、丁寧に整えられた庭と静けさが印象的です。季節には梅が香り、参拝者をやさしく迎えてくれます。国府の社々を巡る散策の折、次は仏さまへ――そんな流れの中で訪れると、総社の歴史がより立体的に響いてくるでしょう。
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浄土院