3月(春)季節の御朱印
「しだれ桜」
墨書は日蓮聖人のお言葉
蓮は清きもの
泥よりいでたり
栴檀は香ばしきもの
大地より生いたり
桜はおもしろきもの
木の中より咲きいづ
私たちの中に仏様が具わっているということを表しています。
蓮は清らかなものですが、泥の中から生え出ます。
栴檀は香りのよいものですが、大地から生じます。
桜の花は趣のあるものですが、木の中から咲き出ます。
さくらが、春という季節の縁を得て木の中に宿っていた芽が吹き出すのと同様に、私たちの心の中にも、桜の花のような優しい仏の芽が宿っています。
仏さまの教えに触れて心の花を咲かせることは、汚濁の中に清浄なるものが生ずると説かれている法華経の極意、煩悩即菩提の教えです。
3月の月替わり御朱印
「菜の花」
墨書「快得安穏」
(けとくあんのん)
法華経譬喩品第三
「身意泰然 快得安穏」
(こころ泰然として快く安穏なり)
経典では、お釈迦様の説かれた法華経の教えを聞いて、弟子たちが心の底から喜び、諸々の迷いや疑問が晴れ、身体と心が快く安穏になったところの経文です。
聖徳太子の有名な「和を以って貴しと為す」のことばの基には、太子の法華経信仰が流れています。
法華経はこの世界を安穏で平和な仏国土にしていく教えであり、それは日蓮聖人の「立正安国」ということばに集約されています。
猫シリーズ
「遊」
墨書
日蓮聖人のお言葉
いかなる処にて
遊びたはぶるとも
つつがあるべからず
遊行して畏れ無きこと
師子王の如くなるべし
人生には、どんな場所や環境でも、時にさまざま障害や苦難が降りかかることがあります。
そんな時、獅子王のように決して畏れることなく、それに立ち向かい、またそれを乗り越えて、人生を遊楽していくことが大切で、その為の信念こそ信心によって培われるものです。
小僧さんシリーズ
法華経の経文
歓喜合掌
一心観仏
かんぎがっしょう
いっしんかんぶつ
歓喜し合掌して一心に仏を観たてまつる。
お釈迦様に顔を向けて見上げている様子、教えを聞く態度が現れている言葉で、その心は柔軟であり清浄であります。
仏様の教えを聞くことは、自分自身の内面を変えていくことであり、自分の心の中にも仏様がいるということに気づくことです。