三重県の全域にわたって点在する霊場。千余年の歴史があるというものの開創の詳細は不明であり、昭和41年(1969) に復興された。新霊場は番外4か所を含む14か所の新編入札所を定め、更に特別番外札所4か所を加え41札所で機成されている。
1番太江寺は行基菩薩が伊勢神宮に参詣した折に開創したと伝える古寺で、本尊千手観音像は鏡倉時代作の重文。番外正福寺の本尊十一面観音像は鯨に乗って出現したと伝えられ、漁民の腰みのをまとったお姿というが秘仏。海上安全の霊験あらたかなことで知られ、全国から参詣がある。2番金開証寺は通称「朝熊山」で名高く、死者の霊魂はこの山に帰るという信仰があり、伊勢神宮参りが盛んだった江戸時代には、「伊勢に参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」とまでいわれたほど隆盛した。重文の本堂や雨定道子像を初め、国宝の朝熊山経ヶ峯経塚出土品など多数の寺宝がある。
4番寂照寺は豊臣秀頼の室千姫の菩提を弔って建てた寺で、江戸時代には慈善救済事業で知られる画僧月僊が出た。本尊聖観音は「お岩観音」と呼ばれ、子安観音として信仰されている。
11番近長谷寺の本尊十一面観音像は藤原時代作の重文。14番観音寺は古来より参詣の多い寺で、特に観音会式(4月1日~3日)や功徳日(8月9~10日)、津祭り(10月9~10日)などには露店並んで賑わう。
16番密蔵院の境内には四国八十ハヵ所のミニ霊場がある。
18番府南寺の金剛力士像、20番林光寺の千手観音像はともに重文。23番野登寺は持寺(里寺)と上寺があり、下寺から野登山頂(851メートル)の上寺まで徒歩だと2時間かかる。
26番觀音寺の慈惠大師像(当寺の開山)、特別番外田宫寺の夫婦観音と呼ばれる2体の十一面観音像はいずれも重文である。
なお当置場には三重四国八十八カ所霊場と重複する札所があるので、次に掲げておく。(数字は札所番号)
1太江寺=85 6金胎寺=86 8継松寺=81 9千福寺=76 11近長谷寺=79 12神宮寺=75 14観音寺=67 16密蔵院=65 17専蔵院=63 18府南寺=21 19観音寺=16 23野登寺=24 24観音寺=22 32勧学寺=3 正福寺=88 大福田寺= 1
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伊勢西国三十三所観音霊場
観音
専用御朱印
209人
御朱印
金額
300円以上
受付時間
午前8時~午後5時
専用御朱印をいただける場所
各寺院、事務局
概要
引用:巡拝事典
基本情報
札所数 | 札所数:39 (札所:33 その他:6) |
事務局 | 伊勢西国三十三所観音霊場会 |
連絡先 | 松尾観音寺 0596-22-2722 |
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