信仰する仏像や寺院を巡る「巡礼」。心に心を秘め、その成就を願って一途に豪場を巡る気持ちは、今も昔も変わらないでしょう。
巡礼は古くは平安時代末期から鎌倉時代に成立し、平安貴族の間で観音霊場の巡礼が人気でした。近世に入ると、参勤交代などのために街道と宿場が整備され、武士と庶民の移動は制限されていたものの、「神仏祈願」は許されていたため「伊勢参り」が人気になり、これを緒に庶民の間でも旅行ブームが起きました。そんな中で様々な巡礼が花開いたのです。
「お薬師さま」と親しまれている薬師如来の信仰は古く、7世紀頃からといわれ、正式には「薬師璃光如来」といいます。右手を施無思印(畏れることはない、と励ます印相)などに結び、左手に薬壺(鉢)を持つ像と、持たずに手をたらすか膝の上に置く像などがあります。医王仏の別名もあるように、衆生の病と苦しみを癒やす仏様として、信仰を集めています。真言は「オンコロコロセンダリマトウギソワカ」。人々の願いを素早く叶えてくれて、病気を治すだけでなく、現世に大きなご利益を授ける、という意味です。
薬師如来は古代より一番信仰されていた仏様ともいわれ、病気を治療するだけでなく、延命をかなえ、精神的な苦痛も取り除くといい、まさに、高齢化時代大阪の現代に必要な仏様だといえます。西国薬師四十九霊場は、薬師如来をお祀りする、京都、大阪、兵庫、滋賀、奈良、和歌山、三重の7府県、49ヵ寺で構成しています。西国薬師四十九場は、1989年、河内長野市助役だった下休場田晴氏が手がけた新設巡礼の一つ。本書では、49ヵ寺のご住職から寺院の由来や歴史、参拝の礼儀作法をはじめ、季節ごとの行事や見どころまでお聞きしています。健康長寿を祈願して巡るのはもちろん、豊かな自然と四季折々の風景にも癒やされる祈りの道です。
お薬師さまと出会い、心癒されるひとときを感じて頂けたら幸いです。
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西国薬師四十九霊場
薬師
専用御朱印
1229人
概要
引用:公式サイト
基本情報
札所数 | 札所数:49 |
開創年 | 1989年 |
開創者 | 下休場由晴 |
事務局 | 西国薬師四十九霊場会 |
連絡先 | 06-4801-7188 |
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