河内国、和泉国では、すでに平安時代の末期には世相不安の中で河内三十四地蔵霊場や和泉六地蔵霊場が開かれていたと伝えられている。
地蔵信仰は、江戸時代の中ごろに日本の各地で最も盛んだったといわれている。河内・和泉地方は、古くから開けたところなので地蔵尊を祀る寺院も多く、また集落の中にお堂を祀るなど、早くから地蔵信仰が盛んだったことがうかがえる。その後は、戦乱や明治維新期の廃仏毀釈などに遭い、地蔵信仰も下火となってしまった。
昭和50年代に地蔵霊場を再興しようという声が起こり、昔からの霊場を一部変更して河内12か寺、和泉12か寺で、新しく「河泉二十四地蔵黒場」が発足した。昭和52年(1977)に成立、翌53年に開創記念大会が開催された。河内国・和泉国は、いずれも現在の大阪府になる。
1番清水地蔵寺は樹木の生い茂る自然の中にあり、本尊延命地蔵菩薩は、清水の地蔵さんといって人々に親しまれている。3番延命寺のお地蔵さんは、地蔵堂に北向きに祀られている。境内にある樹齢千年を越すといわれる夕照の楓は大阪府の天然
記念物。
5番観心寺の金堂は和様と唐様の手法が取り入れられた観心寺様式で国宝、他にも文化財を多数所蔵する。地蔵尊は旅の安全を守るお地蔵さんで、道中安全地蔵の名がある。
7番野中寺は聖徳太子ゆかりの寺で、鉄倉初期作の木造地蔵菩薩立像は重文。10番盛松寺は祈願寺で人々の信仰をあつめている。12番金剛寺は女人高野と呼ばれ新西国霊場の7番札所。広大な寺域を有し、南北朝時代に皇室の尊崇を受け、寺宝が多く、安産子育て地蔵が祀られている。
13番善正地蔵寺は、安産子育て、健康長寿、さらにぼけ除けの霊験あらたかな本尊地蔵菩薩を祀っており、祈願参詣に訪れる人が多い。毎年4月の第一日曜日の地蔵祭り、8月23日〜24日の地蔵盆はお詣りの人で賑わう。14番子安阿弥陀寺は、安産の腹帯を授かりに参詣に訪れる人が多い。18番弘法寺は福徳地蔵を祀る。
23番法道寺は開創は古く、飛鳥のころ。初め長福寺といっていたが法道仙人が改号し、勅願寺として栄えていた。多宝塔、食堂は鉄倉期のもので重文。延命地蔵を祀る。
24番宝積院は、本堂に水子地蔵を祀る。小堀遠州の若いころの作といわれる庭園と茶室がある。
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河泉二十四地蔵霊場
地蔵
専用御朱印
117人
概要
引用:巡拝事典
基本情報
札所数 | 札所数:24 |
開創年 | 1978年 |
事務局 | 河泉地蔵霊場会 |
連絡先 | 地蔵寺 0725-92-2181 |
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