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楽しみ方天祖神社のお参りの記録一覧

新宿区早稲田鶴巻町に鎮座する天祖神社は、地域の守護神として古くから崇敬を集めてきたお社でございます。私の家でもご縁をいただき、こちらの神社から授与されたお札を神棚にお祀りし、日々の暮らしの平安と健康を祈り続けております。神棚に向かい、手を合わせるたびに、静かながらも確かなご神徳に包まれていることを感じ、自然と心が引き締まります。
時の流れは早いもので、あと三ヶ月ほどいたしますと、お札をお返しに再び参拝させていただく時期がやってまいります。その折には、今年も無事に過ごせたことへの感謝を胸に抱き、新たに清浄なお札をいただき、再び神棚にお迎えしたいと願っております。参拝の道すがら、早稲田の町並みを歩くとき、あたかも神様のもとへ帰るような温かな気持ちになれることも、毎年の楽しみのひとつです。
これからの季節は、日ごとに寒さが増してまいります。冬を越え、春を迎え、やがて暑い夏が訪れるまでの長い道のりを思うと、体調管理にも一層の注意を払わねばなりません。どうか風邪や病に悩まされることなく、健やかな姿のままお札を手にして神前に参上できるよう、あらためてここに心を込めてお誓い申し上げる次第です。
天祖神社の神々のご加護のもとで、日常を大切に積み重ね、清々しい気持ちを忘れずに過ごしながら、その日を迎えたいと願っております。







天祖神社は、東京都新宿区早稲田鶴巻町に鎮座する、地域に根差した由緒ある神社です。東京メトロ東西線・早稲田駅から徒歩3分ほどとアクセスも良く、駅からは早稲田通りを進み、途中で直角に曲がると、住宅街の一角にねずみ色の鳥居が現れます。新宿区内には同名の天祖神社がいくつもあり、そのため所在地の「鶴巻町」を冠して「鶴巻町天祖神社」と呼ばれることもあります。
周囲は落ち着いた住宅街で、車の往来も早稲田通りと較べれば極端に少なく、静かな環境が広がっています。鳥居の先には整然とした境内があり、左手に手水舎、正面に神明造の本殿、右手に社務所というシンプルで分かりやすい配置です。境内は広くはないものの、手入れが行き届き、参拝者を温かく迎えてくれる雰囲気があります。
私がこれまでに参拝した際には、賽銭箱の上にお札が常に用意されており、初穂料五百円を納めれば自分で授与を受けられるようになっていました。ある時、お札をお返しに訪れたのですが、どこに返納すればよいのか分からず、あるときはそのまま持ち帰ったり、またあるときは社務所脇にあったポストのような口に納めたことがあります。前回参拝時の返納方法に礼を逸した側面があったならば、ただただ申し訳なかったと思います。今回訪れた際には、専用の返納受納箱が設置されており、返納の手順がより分かりやすくなっていました。こうした細やかな配慮からも、地域の人々が安心して参拝できるようにという神社側の思いが感じられます。
設置されている由緒書に目を通すと、創建の経緯や歴史が簡潔にまとめられています。特に印象的だったのは、昭和20年5月の戦災によって社殿などがことごとく焼失したという記録です。当時は、名工・左甚五郎作と伝わる雌雄一対の鶏の彫刻があったそうですが、それらも戦火によって灰と化してしまったとのこと。戦後、昭和41年以降に時間をかけて境内が復興され、現在の姿に至っています。今、私たちが目にしている本殿や境内は、地域の人々の力によって少しずつ形づくられた復興の証なのです。
静かな住宅街に佇むこの神社は、派手さこそありませんが、参拝すると心が穏やかになり、地域の歴史と人々の思いに触れることができます。賑やかな早稲田通りからほんの少し入っただけで、これほど落ち着いた空気が流れているのは不思議な感覚です。短時間で訪れることもできますが、境内でしばし足を止め、往時の情景や復興の歩みを想像しながら静かに手を合わせるのも、こちらの神社ならではの魅力でしょう。





天祖神社は東京都新宿区早稲田鶴巻町に位置し、創建時期は明確ではありませんが、古くから地元の人々に崇敬されてきました。伝えられるところによると、天和2年(1682年)に、もともと新宿区榎町にあった神社が現在の地へ遷座されたとされています。当時、遷座先の地域は一面の茗荷畑であったため、「茗荷畑の神明宮」とも呼ばれ、地元住民に大切にされていました。
江戸時代から明治時代の変遷
● 江戸時代の神明宮
江戸時代には、天祖神社は「神明宮」または「神明神社」と称され、住民に親しまれていました。この地域の鎮守としての役割を果たし、信仰の中心として崇敬されていたことが記録に残っています。明治時代に入ると、神社の名称は「天祖神社」に改められ、赤城神社の附属社として位置づけられました。
● 戦争とその後の復興
昭和20年(1945年)の戦災では、天祖神社の社殿や社務所はことごとく焼失してしまいました。しかし、その後、昭和41年(1966年)に崇敬者たちの尽力により、本殿の再建が実現し、続いて社務所や拝殿、手水舎なども復興されました。











前回の参拝からいつの間にか一年以上が過ぎ、ふと日常の合間に、そろそろお札をお返ししなければという思いが心に芽生えました。鶴巻町天祖神社からは、歩いてすぐの距離にある穴八幡宮の折にお札返納の絶好の機会なのではないか、という考えがふと浮かび上がりました。
私はお札を包み、そして穴八幡宮へ参拝後に天祖神社へ。境内へと足を踏み入れると、あたりは静かな敬虔さに包まれていました。まずは拝殿で手を合わせ、静かに一年の感謝を捧げる。心も少し穏やかに整ってゆくのを感じました。
しかしながら、本来の目的であるお札の返納に関しては、思わぬ戸惑いが待ち構えていました。境内を見渡しても、それらしき返納場所が見当たらないのです。年の瀬が迫っていることもあり、当然返納用の箱か案内の掲示が用意されているものと思い込んでいたのですが、それはどうやら希望的観測に過ぎなかったようです。特別な案内は見られず、専用の箱も見当たらない。さて、どうしたものか。
境内の一角、賽銭箱の脇には新しいお札がセルフ方式で整然と並べられており、その存在が少しだけ安心感を与えてくれました。必要な分を自ら選び、初穂料五百円を納めて持ち帰る仕組み。新しいお札をまず拝受することにしました。古いお札への感謝を胸に、新たな一年への祈りをこめて、新しい護符を手にするのは、どこか節目を感じさせるひとときでもあります。
そして、長らくお守りいただいたお札については、社務所の片隅に設けられていた小さなポストのような投函口を見つけ、そちらにそっと納めることにしました。紙や案内はなかったものの、非常に独善的な考え方ではありますが、おそらくここが返納先なのだろうと判断し、丁寧に手を添えて投函。その瞬間、ささやかではあるけれど神社とのひとつの区切りを感じました。静かに手を合わせ、感謝の言葉を心の内でつぶやきながら、境内を後にしました。


新しいお札

しばらく間が空いてしまいましたが、久方ぶりに足を運んだのは、鶴巻町天祖神社。静かな住宅街の一角に佇むこの神社は、日常の喧騒から少しだけ距離を置いたような、控えめながらも確かな存在感を放っています。前回の参拝の記憶は、もうすっかり霞がかかってしまっていて、細部は思い出せないものの、社殿がコンクリート造りだったことだけは、なぜか印象に残っていました。木造の社殿が多い中で、あの無機質な質感が逆に記憶の中で浮き立っていたのかもしれません。
どうやら、最後にこの神社を訪れたのは、今からおよそ三年前のことのようです。時の流れは早いもので、あの時拝受したお札もさすがに役目を終え、感謝とともにお返しする頃合い。今回はそのお札を返納することを目的に、静かに境内を訪れました。
しかしながら、訪れたのは年末年始の賑わいを避けた閑散とした時期。人影ももなく社務所の人影は全くなし。肝心のお札の返納場所が見当たりません。年末年始であれば、返納用の箱や棚が設けられているはずなのですが、今はそれらしきものもなく案内も見当たらず。賽銭箱に入れるのも、どうにも違う気がしますし、かといって持参したお札をそのままゴミ箱に捨てて帰るなどということは、考えるだけでも不敬の極み。神様に対して、そして自分自身の信仰心に対しても、そんな行為は到底できません。
しばし思案した末、今回はお札を持ち帰ることにしました。拝受した神社とは別の神社に返納するという選択肢も、もちろんあるにはあるのですが、やはりお札を頂いた神社とのご縁を大切にしたいという気持ちが強くあります。自分の中で決めている小さな規則――それは「お札は、できる限り拝受した神社にお返しすること」。その規則に従い、また改めて時期を見て、きちんと返納できるよう再訪するつもりです。
神社との関係は、形式だけではなく、心のあり方が問われるもの。だからこそ、こうして迷いながらも丁寧に向き合う時間が、何よりも大切なのかもしれません。

年の瀬というのは不思議なもので、毎年必ずやって来るのに、どこか特別な空気をまとっているように感じられます。子どもの頃は、大掃除やお正月の支度に追われる大人たちを横目に、その慌ただしさ自体が祭りのように思えて胸が高鳴ったものでした。しかし、年齢を重ねるにつれ、次第にその非日常感にも慣れてきてしまいます。それでもなお、日常と地続きでありながらも、どこか浮き立つような雰囲気を最も強く味わえるのが、この「年の瀬」という時間なのだと思います。街を歩けば、買い物袋を抱えて足早に行き交う人々や、整えられた境内に立ち込める澄んだ冷気に、一年の締めくくりに立ち会っている実感がひしひしと伝わってきます。
そんな折に訪れたのが、東京都新宿区鶴巻町に鎮座する天祖神社。早稲田の鎮守として地域の人々に親しまれてきた由緒ある神社です。境内に一歩足を踏み入れると、住宅街のざわめきがふっと遠のき、年の瀬らしい静謐さが広がっていました。
せっかくなので写真を一枚撮ってみたのですが、後で確認すると見事にブレていました。こういう時、世の中には「ほら、やっぱりスピリチュアルな力が写り込んだんだ!」なんて言い出す人もいるでしょう。まあ、そういう話は話題としては面白いのですが、正直なところ私にはそこまで豊かな想像力はありません。ただ単に手ブレです。シャッタースピードが遅く、カメラが光を取り込んでいる間に私の手が揺れてしまった──それだけのこと。つまり、科学的に片付く現象を、無理やり霊的な出来事に仕立て上げるほどロマンチストではない、というわけです。
もっとも、そうやって「これは何かの啓示だ」と盛り上がれるスピリチュアル派の人たちのほうが、もしかしたら人生を楽しむのが上手いのかもしれませんね。私はといえば、ただの手ブレを「手ブレ」としか思えない、少々現実的すぎる性格なのだと思います。


まもなく日が落ちようとしている、夕暮れ時の静かな時間帯に、私は新宿区早稲田鶴巻町に鎮座する鶴巻町天祖神社を訪れました。空は淡い茜色に染まっていました。そんな中、神社の境内には柔らかな光が灯っており、普段とは少し異なる雰囲気が漂っていました。通常であれば、日没とともに暗闇と境内なのですが、この日は違いました。年の瀬が迫り、年末年始の参拝客を迎える準備が着々と進められているようで、境内には臨時の照明が設置され、本殿へとつながる石畳を優しく照らしていました。
鶴巻町天祖神社は、規模としては非常にこぢんまりとした印象を受ける神社です。社殿も控えめな造りで、境内も広大というわけではありません。しかしながら、その佇まいには地域に根差した温もりが感じられ、訪れる人々に静かな安らぎを与えてくれる場所でもあります。そんな小規模な神社であっても、年末年始という特別な時期には、多くの人々が足を運ぶことを見越して、照明を増設するなどの臨時対応がなされていることに、普段ではお目にかかれない場面に遭遇した気持ちになりました。
このような準備の様子からは、神社が地域の人々にとっていかに大切な存在であるかが伺えます。初詣に訪れる人々が安全に、そして心穏やかに参拝できるようにとの配慮が、こうした細やかな対応に表れているのだと思います。照明の灯りが境内を照らす様子は、まるで神々の導きのようであり、これから迎える新しい年への希望を象徴しているかのようにも感じられました。
私はその光景を目にしながら、年末年始にこの場所を訪れる人々の姿を思い描きました。家族連れや友人同士、あるいは一人静かに祈りを捧げる人など、さまざまな人々がこの神社に集い、それぞれの思いを胸に新年の無事と幸せを願うのでしょう。小さな神社であっても、そこには人々の祈りが集まり、時を超えて受け継がれてきた信仰の力が息づいているのだと、改めて感じるひとときでした。


鶴巻町天祖神社。鳥居の前を何度も通り過ぎていたのに、今回初めて足を踏み入れたのはまさに運命的な出会いとも言えるでしょう。同じ景色も見る人の心が変われば全く違うものに見える。それは、単なる場所の認識だけでなく、自分自身の内面を映し出す鏡。これまで無関心だった存在が、ある日突然と鮮やかな意味を持って心に飛び込んでくる。
ことらの天祖神社、第一印象は間口が狭く奥に長い構造。江戸時代の「間口税」を強く想起させます。この神社の境内もまた、その歴史の記憶を留めているのかもしれません。限られた空間を最大限に活かし、奥に静かで神聖な空間を築く。その構造自体が、当時の人々の生活の知恵と信仰心を表しているようです。
本殿はコンクリート造りとその新しそうな塗装。神社の歴史と現代が交差する象徴です。古くからある社殿を時代の変化に合わせて修復し、守り伝えてきた証でしょう。
由緒書に記されているように、天和二年(1682年)という長い歴史を持つこの神社が、今もなお人々の信仰を集め大切にされていることが伺えます。コンクリートという現代的な素材は、一見すると歴史的な雰囲気とは異なるように感じるかもしれません。しかし、それは何世紀にもわたって受け継がれてきた信仰の場所を、未来へとつないでいくための選択だったのかもしれません。前向きな選択か、ややもすると苦渋の選択か?どちらかは判断がつきかねます。御祭神が天照皇大神で、新宿区榎木町から遷座したという歴史は、神様が人々とともに移動し、新たな土地に安住の地を築いた物語がうかがえます。それは、神と人との深い結びつき、そして地域住民との歴史そのものです。この遷座の歴史を知ることで、ただの場所ではない、人々の想いと信仰の積み重ねの上にこの神社があることを感じ取ることができました。

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