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いなりじんじゃ

稲荷神社のお参りの記録(2回目)
東京都飯田橋駅

投稿日:2021年05月29日(土)
参拝:2021年5月吉日
2021.05.26.
こちらは会社から歩いて数分なので、初投稿以降にも折々にご挨拶に来ていたのですが、この日はちょっとした事情がありました。
この日、職場の人間関係で傷つく出来事があり、悔しい、悲しいきもちや妬み嫉みのような負の感情をどうにも処理し切れずにいた私は、残業で退勤が遅くなりながらも、すがるような思いでこちらのお稲荷さんを訪れたのでした。

本当は夕方以降の参拝は、余程力のある神社でなければよろしくないことも知っていましたが、この時ばかりはどうしてもまっすぐ家路に着く気になれなかったのです。19時近くの時間でしたが、お伺いしました。
日がだいぶ長くなってきていることや、大通り沿いのため、真っ暗とまではいかないものの、かなり翳ってきていました。

突然の参拝だったため手持ちの小銭も一円玉くらいしかなく、申し訳程度に神前に納めてから、ひっそりと二拍手して力なく祝詞をあげました。本当はその後、渦巻く負の感情を受け止めてもらおうと思っていたのですが、祝詞をあげるうち、次第に心が静まっていくのを感じました。
手を合わせる前は涙ぐみかけていて、今にも決壊しそうな状態だったのに、祝詞を唱えきる頃には、台風が収まったかのように心が凪いでいたのです。
これが祝詞の力なのかな?と自分の感情の変化に、狐につままれた気持ちになりながら祠を見つめると、あれ?祠の扉が開いている?と気付きました。
盛り塩と、左右に草花が生けられていることには来てすぐに気付きましたが、これまで何度も訪れていて、盛り塩くらいは以前にもあったような気がするものの、草花のお供えや、何より祠が開けられているのは初めてでは?と思いました。
祠の周りの生い茂った雑草も綺麗に苅り取られていたので、ちょうど手入れされた直後だったのかもしれません。
本題に入らずとも、いくぶん心が軽くなった私は、結局大したお話はしないまま、そこを離れました。(その後、近くの筑土八幡神社にも寄りましたが、長居はせずに帰りました。)

帰り道は平気でしたが、帰宅して寝る段になるとまたやり切れない気持ちが込み上げてきて、その晩はほんの少しだけ泣きました。

が、次の日の朝のことです。
前々からこの日は午後休を予定していたのですが、一日どしゃ降りの雨とのことで、ほんとにああ、運気が落ちている、と起き抜けから落胆しました。せめて晴れてくれたら、街を歩いて気晴らしができるのに…と。こんな雨では、ろくに外は出歩けない、どうしよう…と思っていました。

すると朝礼前に、同年の同僚(女性です)からチャットが来て、前日の私の不遇を知り、今度一緒にランチをしませんか?と誘ってくれたのでした。その温かい思いやりに、私の負の感情が溶けていくようでした。更には、今度休日には旧い建物を探訪したり、一緒に街歩きしませんか?とプライベートの交流に誘ってくれたのでした。
元々旧い建物が好きだったり、街歩きやプロ野球など、趣味が合う人で、かつ仕事に対する考え方も似ていると互いに認識はしていたのですが、コロナ禍の影響で職場内でも分散勤務している手前もあり、なかなか気軽に誘い合えない状況が続いていたのです。

このタイミングでの彼女のお誘いが、傷心の私には沁みるほどありがたく…しかもこの日は偶然にも、彼女もまた午後休をとる予定になっていたのでした。雨天で今日は街歩きができない…と嘆く言葉があったので、試しにランチにお誘いすると、快諾してくれました。

そうして昼に退勤し、二人で隣駅まで歩いてランチをしました。互いの家族の話や、何処に行こうかというお出かけの計画の話で盛り上がり、話題の種は尽きず…結局解散したのは定時くらいの時間になりました。雨天もまったく気にならないくらい、元気を取り戻しました。

私の落ち込みぶりを見かねた稲荷の神様が、彼女を差し向けてくださったのだと感じました。捨てる神あれば拾う神あり、という言葉が脳裏に浮かびました。

そういういきさつがあって翌日。
この日も運良く、必須作業が午前中に片付いたため、急遽連続での午後休をいただくことにしました。
打って変わって晴天の下、会社を出た後、報告とお礼を言わなければ!と思い、こちらへ再訪。もちろん、二拍手、祝詞、でご報告とお礼です。

祠の扉が片方、閉じかかってしまっていましたが、真昼間なのでこの日は祠の中が見えました。それで、そこにあったお札の文字を見て仰天しました。
なんと「吒枳尼天」と書いてあるではないですか!吒(荼)枳尼天さんといえば、私が大好きで頻繁に通っている、あの赤坂の豊川稲荷の御鎮守の仏様です。
鳥居があるので、ただのお稲荷さんと思っていたら…こんなにも近くで日頃から見守ってくださっていたのだと知って、この時は有り難さを通り越して、ただただ、驚きが一番でした。
でも、今こうして振り返ってみて、荼枳尼天さんにこんなにもご縁とご加護をいただけていることを実感できて、ますますありがたく、嬉しく思います。

あとは…神社だと思っていつも祝詞をあげていたのですが、今度からは荼枳尼天さんのご真言の方がよいのかしら…ということだけです。
この時も、荼枳尼天さんだとわかったので、一応ご真言を唱えてきました。
今後の参拝ではどちらがよいのかなぁという疑問が残りましたが、まあ行列のできるようなところではないので、両方唱えればいいか〜、と鷹揚に構えています。でも、初投稿の写真を見返すと、やはり扉は閉じています。このタイミングでちょうど都合よく、扉が開いているとか…なんだかそれも出来すぎに思いました。本当に不思議です。
私が荼枳尼天さんだと気付いて、安心するように、計らってくれたのかもしれません。
長くなりましたが、こんな偶然があるのか〜と、自分には珍しく不思議な実体験だったので書きました。
またせっせと、赤坂にも、こちらの祠にも、通おうと思います。
稲荷神社(東京都)
暗くて見えませんが、祠の扉が開いているのが珍しかったので、この時は一枚だけ撮らせていただいたのでした。
稲荷神社(東京都)
祠内部の拡大写真です、片開きになっててちょっと不気味な写真になってしまってますが、吒枳尼天(荼枳尼天)の文字が見えます。
改めて見るとお札は成田山新勝寺のもののようですね。成田山にも参拝したことはありますが、不動明王のことしか知らなかったので、また行く機会があれば荼枳尼天さんのこともぜひ確かめたいと思います。

すてき

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