御朱印・神社お寺の検索サイト
楽しみ方庚申塚(鳩森八幡神社社外)のお参りの記録一覧

鳩森八幡神社の境内南側に、ひっそりと佇む庚申塚があります。鳥居や社殿の華やかさに比べると控えめな存在ですが、近づいてみると独特の静けさと祈りの気配が漂っています。鳩森八幡神社の公式ホームページによると、この庚申塚は18世紀、すなわち1700年代にはすでに建立されていたと推測されているそうです。江戸の昔からこの地に立ち、人々の信仰を集めてきたことがわかります。
庚申塚の周囲には、藁草履がいくつも奉納されています。草履は足を象徴するものであり、そこには「足の健康を守りたい」「旅路を無事に歩みたい」と願う人々の思いが込められています。現代の私たちにとっても、足腰の健康は生活の基盤であり、いわば心身のバロメーターのようなものです。日々を健やかに過ごすための祈りが、こうした素朴な形で受け継がれているのだと感じます。
庚申信仰の源流をたどると、中国の道教に行き着くといわれています。道教では、人の体内に「三尸(さんし)」と呼ばれる虫が棲み、庚申の夜になると天帝にその人の悪行を報告しに行くため、人々はその夜眠らずに過ごした──これが庚申講の始まりだと伝えられています。そうした信仰が日本に伝わり、江戸時代には庚申塔や庚申塚として各地に祀られるようになったのです。
「道教」と聞いて、ふと思い出すのは台湾を旅したときのことです。台北や台南を訪れた際、電車の中で偶然隣に座った人が道教の僧侶だったことが何度かありました。独特の服装と穏やかな表情が印象に残っています。確かに台湾では道教の寺院が多く、街の一角に朱色の香炉が立ち上る光景をよく見かけました。その信仰が、遠く海を越えて日本にも伝わり、こうして渋谷・千駄ヶ谷の地にも根づいている――そう思うと、庚申塚の前に立つ時間が少し特別なものに感じられます。
歴史の中で形を変えながらも、祈りの心は脈々と続いている。奉納された藁草履のひとつひとつに、名もなき人々の願いが込められているようでした。




鳩森八幡神社の境内外社で、庚申塚とは中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔のことである。庚申塔は駒型で、青面金剛像、邪鬼、三猿がきれいに彫られている。造立年は享保8年(1723)4月。地元では「わらじの庚申」と呼ばれていて、堂内には沢山のわらじが奉納されている。庚申塔には猿が付き物だが、これは庚申を「かのえさる」と読むことから猿を信仰の対象とした経緯があり、さらに猿田彦神を祀るケースも多い。猿田彦は天孫降臨の道案内をした神とされ、足に関しての御利益があると信じられていて、それがわらじに繋がっているという。









鳩森八幡神社、境内右側の沿道にある庚申塚。
今、話題の将棋会館側(神社の中にも、将棋堂があります)です。今まで気にしたことなく、いざ行ってみようと思ったら場所が見つけられず、社務所の方に伺って教えていただきました。
制作年月日が享保八年(1742)と塔石に刻まれています。
足腰健康の御利益があるとのことで、多くの草履が奉納されていますが、草履を扱っているのは、履物店などでなく、近くの理髪店だそうです(^ ^)
すぐ左側が幼稚園の出入り口で、送迎バスが停まっているので、庚申塚入り口に居ると、車の発車のバック時要注意です。








屋根の上に🐒さん



東京都のおすすめ3選❄️
最新の限定御朱印情報が届く!
御朱印メルマガを受け取ろう
利用開始をもって利用規約・プライバシーポリシーに
同意したものとみなします。

ホトカミで困ったこと、不具合のご報告はこちらから
お問い合わせ



























3
0