北三谷稲荷神社のお参りの記録(1回目)
東京都亀有駅

東京都足立区東和に位置する北三谷稲荷神社

●ご由緒

安土桃山時代から江戸時代初期にかけて、豊臣秀吉から徳川家康の治世に創建されたと伝えられています。この神社の起源は、名主「常七」が当地を開墾し、守護神として稲荷神社を建立したことにあります。初めは水田の中に建てられたため、「田中稲荷」とも呼ばれていました。
その後、徳川綱吉の時代である元禄年間に、隣接する宝蔵寺から寄進され、現在の位置に遷された際に、伏見稲荷の主神である宇迦之御魂命（うかのみたまのかみ）が勧請されるようになりました。

●社殿と境内の特徴

本殿は建立時期は不明ですが、1971年に覆堂が建設され、その中に収められています。拝殿は1937年に建立され、その後1971年に大修理が行われました。境内には、1789年に建立された鳥居や、1931年に建てられた別の鳥居もあります。常夜燈は1834年に、手洗鉢は1835年に設置されており、石灯籠は1929年に導入されました。
本殿の入り口には神様の使いである狐の眷属があり、1848年に建立されましたが、経年劣化が進んだため、1955年に再建されました。眷属の台座は1848年のものがそのまま残されています。

●水神宮

境内には水神宮も祀られており、水波能売命（みずはのめのまこと）が祭られています。この水神宮は、江戸時代に古隅田川や綾瀬川を利用して行われていた水運の安全を願って建立されました。