たいまでらなかのぼう
當麻寺中之坊のお参りの記録(1回目)
~當麻寺最古の僧坊 中之坊・
當麻曼荼羅と中将姫~
今は昔、藤原鎌足の曽孫である藤原豊成には美しい姫があった。後に中将姫と呼ばれるようになる、この美しく聡明な姫は、幼い時に実の母を亡くし、意地悪な継母に育てられた。中将姫はこの継母から執拗ないじめを受け、ついには無実の罪で殺されかける。ところが、姫の殺害を命じられていた藤原豊成家の従者は、極楽往生を願い一心に読経する姫の姿を見て、どうしても刀を振り下ろすことができず、姫を「ひばり山」というところに置き去りにしてきた。その後、改心した父・豊成と再会した中将姫はいったんは都に戻るものの、やがて當麻寺で出家し、ひたすら極楽往生を願うのであった。姫が五色の蓮糸を用い、一夜にして織り上げたのが、名高い「当麻曼荼羅」である。姫が蓮の茎から取った糸を井戸に浸すと、たちまち五色に染め上がった。當麻寺の近くの石光寺に残る「染の井」がその井戸である。姫が29歳の時、生身の阿弥陀仏と二十五菩薩が現れ、姫は西方極楽浄土へと旅立ったのであった。
世阿弥や近松門左衛門らによって脚色され、謡曲、浄瑠璃、歌舞伎の題材ともなりました。
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當麻曼陀羅を織り上げた中将姫は、藤原鎌足の曾孫であり右大臣藤原豊成の娘として生まれました。
幼くして実母と死に別れた中将姫は、継母に疎まれ、14歳にして雲雀山にて命を絶たれそうになりますが、継母の命に背いた武士嘉藤太によって匿われます。 この世の無常に翻弄された中将姫は安楽浄土を求めて當麻寺に入り、出家します。称讃浄土経を一千巻写経するなど仏道に励まれた中将姫のもとを訪れた一人の老尼の言葉に従い、畿内各地より蓮を取り寄せ蓮糸を紡ぎ、石光寺の井戸で糸を染め、綴れ織りで織り上げたのが「當麻曼陀羅(観無量寿経浄土変相図)」です。 中将姫は29歳で極楽往生を遂げ、その臨終の様子は毎年4月14日に當麻寺で行われる練供養にて今も伝わっています。
「中之坊」
當麻寺最古の僧坊である中之坊は、高野山真言宗別格本山で、中将姫さまの剃髪・修行の道場。
剃髪堂には中将姫さまの守り本尊とされる十一面観音像(平安時代(10c)・重要美術品)が祀られ、「導き観音さま」と呼ばれて信仰を集めています。 中将姫の仏法の師である実雅の開山といわれます。
また、役行者が開いたともいわれ、春の牡丹は特に有名です。
また、陀羅尼助発祥地の一つとされます。
札所
大和十三仏霊場第6番
大和七福八宝めぐり。
庫裏・書院(重要文化財)
江戸時代初期建立の書院造。
南西の「御幸の間」(後西天皇が行幸されたと伝える)が主室で、他に北西に「鷺の間」、北東に「鶴の間」、南東に2室の「侍者の間」があります。
「侍者の間」の南は西が4畳半、東が6畳の茶室となります。
「御幸の間」と「鷺の間」の障壁画は曽我二直菴の筆。
茶室「丸窓席」 4畳半の茶室は北側に大きな丸窓を設けることから「丸窓席」と呼ばれます。
後西天皇の行幸に合わせて片桐石州が作られました。 庭園「香藕園」(国指定史跡・名勝) - 築地塀で内庭と外庭に分かれ、内庭は當麻寺の東西両塔を借景とした池泉回遊式庭園。外庭は山の斜面に造園されています。
後西天皇の行幸に合わせて片桐石州が改修したと伝わります。
竹林院群芳園、慈光院庭園と並んで大和三庭園のひとつに数えられています。
剃髪堂
中将姫が剃髪したお堂。
中将姫誓いの石
中将姫の足跡が残っているとされる石。
写佛道場・霊宝館・ぼたん園・稲荷社・竜王社・表門
「香藕園」
大和三名園の一として名高い庭園「香藕園」(史跡・名勝)は、大和小泉の大名・片桐石州公が改修した庭園で、中央の心字池を“宝池”、借景の三重塔(国宝)を“宝塔”に見立てて、極楽浄土を観想する場所として想定されています。園内にある茶室「丸窓席」(重文)は、第111代天皇 後西院(後西天皇)をお迎えするためにつくられたもので、その名の通り、方一間もの大きな円窓が特徴的です。
四季折々の花々とともに回遊して楽しめる庭園になっています。
霊宝殿では、1300年来の寺宝が順次入れ替え制で公開されております。中将姫ゆかりの宝物などが数多く公開されており、春季特別展では中将姫様直筆の経巻『称讃浄土経』(奈良時代)が特別公開されました。
150枚もの天井画が見事な写佛道場(登録有形文化財)では、中将姫さまの経巻『称讃浄土経』を写経したり、當麻曼荼羅に描かれる仏さまを写仏したりすることができます。
拝観時間 9時~17時
拝観料 大人500円
小学生250円
すてき
みんなのコメント(9件)
四季さま🍁
おはようございます☀️
昨日の続きのお話を、ありがとうございます🙏
『当麻曼荼羅』聞いたことがありますが、そんな背景があったとは全く知りませんでした。
教えていただき、ありがとうございます🙇♀️
咲いているお花も女性らしく、また、写り込んでいる光もピンクで
姫さまのお寺というのが
ヒシヒシと伝わってきました✨
内地⁇本州⁇には、由緒ある神社、お寺がたくさんあるので
機会があればいつか御参りしたいと思っています😊
朝から長文、申し訳ありません💦
ゆきまちこさま🌿♡🎆
おはようございます。ご覧頂きお心尽のコメントをありがとうございます。💐♡
牡丹には間に合いませんでしたが、石楠花芍薬花菖蒲と、後ほど記録します意外なお花を見ることができました。
不思議たかだかですが40年前と今日の景色が変わらず、万葉の時代へワープしたような錯覚に浸れる場所に感謝と、お念仏の大切さを改めて思います。
なーんて改まっている様子ですが、記憶力の欠乏・体力の衰え・根気消失に自分の怖さを痛感しました。♪これは、またお参りしなさいってことですね。♪ 御朱印を眺めながら、のぶさん奥様、夏目雅子さん、本田美奈子さん、、、中将姫。美しい方は皆さまお浄土。ぁあ~華やかでしょうね✴✴✴。Gandhara
私はまだまだまだこちらに踏み止まらせて下さい! 周辺の蓮華草畑もかわいくて。
とりとめのないお返事で申し訳ございません。
朝素敵なコメントを頂きありがとうございます。💐♡💐
四季さんへ
こんにちは。
新緑映える季節となり、シャクヤクも今が見頃ですね。ボタンと間違える私ですが。
この中将姫も波乱な運命を渡って来たのでしょう。
「ならまち」の誕生寺で住職からお話しを聞かせていただきました。
天皇のお妃を捨てて出家をする。大変な運命を辿ったと思います。
その中将姫の御朱印で真っ先に思ったのが、漢方のツムラ。
トレードマークこそが中将姫です。
薬学にも長けていた様で、かくまったお礼が受け継がれて「中将湯」という薬がそれです。
ゆったりした広い寺院。少しゆったりしてみたいものです。
ハマの「寺」リストさま🌿♡💐
こんにちは。いつも目からウロコの助け舟コメントを下さりありがとうございます。「中将湯」もツムラさんにもお世話になったのに。⭐ハマテラスさまは凄い記憶力と引き出しと優しさと。ハマのSTAP教授テラス並。⭐ありがとうございます。
西南院と護念院は時間が全く無理でしたので一部だけ、③奥院を最後に記録させて頂きます。まさに「ゆったり」 奥院だけで1日~1週間~1年戴きたいほど素晴らしかったです。
ハマテラスさまが先日ご投稿の、最後の御朱印「なかよし地蔵」さま。昨年の今頃たまに通る2号線の明石海峡大橋の西側でもお見受けしました。御朱印はなさそうなのですが。笑 土曜日淡路島(タマネギw)へ参りますのでお参りできたらご報告させて頂きます。
いつも素敵で心に残るコメントを頂き感謝しています。💐♡💐♡💐
御朱印の仏さまがお姫様ですか?美しい。
若くで亡くなったんですね😢
おしりちゃんさま🌿♡💐
こんばんは。お疲れ様です。
1枚目御朱印が、中将姫です。お綺麗ですよね。才色兼備♡。
私も29歳 お若くして😢と、??ずっと気になっていました。今勇気を出して調べたら、当時の平均寿命に近いお年で入滅されたようです。2度驚き(゚-゚)でした。私Wゾンビです。
おしりちゃんさまのお優しさが伝わるコメントに、心が温かくなりました。いつもありがとうございます。💐♡💐♡💐
四季さん若いんですね! 落ち着いてらっしゃるので、もう少しお姉さんかと思いましたよ!ちなみに私、(^🐽^)のイラストで若い子みたいですが、クソ婆です(笑)
おしりちゃんさま🌿♡🎆
笑 いえ、Pさまとの2shotがお似合い素敵で羨ましく思います♡。昨年11月に淡路島で、淳仁天皇淡路御陵をお参りさせて頂きましたが、こちらの天皇のお后をお断りされて當麻寺へ入られたとのことです。運命ってよくわかりませんが、信念をお持ちの方は素敵やなぁと思いました。
おしりちゃん♡リアルコメントで久しぶりにウキウキしました、ありがとうございます。💐♡💐♡💐
対したコメントが出来ませんが、これからもよろしくお願いします(^🐽^)
投稿者のプロフィール
四季495投稿
住吉大神の宮九箇処
♡♡♡♡♡
東村の 神の子 弦申様は
播州一の男前 おとこまえーっ♪
播州地搗歌 阿弥陀東
♡♡♡♡♡
長崎くんち💖🤍🩵
お気に入りの霊場を少しずつ巡礼しています。
よろしくお願いします。
ホトカミ見ました! で広がるご縁
ホトカミを見てお参りされた際は、もし話す機会があれば住職さんに、「ホトカミ見てお参りしました!」とお伝えください。
住職さんも、ホトカミを通じてお参りされる方がいるんだなぁと、ホトカミ無料公式登録して、情報を発信しようという気持ちになるかもしれませんし、
「ホトカミ見ました!」きっかけで豊かな会話が生まれたら、ホトカミ運営の私たちも嬉しいです。