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天台宗

満願寺のお参りの記録一覧
兵庫県 甘地駅

四季
四季
2023年08月05日(土)
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雪彦山 満願寺

~「神仏分離令」の流れの中で
 雪彦山を下った御本尊と二体の脇士~

山号  雪彦山
宗派  天台宗
御本尊 釈迦如来(本堂)
    十一面観世音菩薩(観音堂)
開基  法道仙人
創建  推古帝の御代(592~628年)
    天安2年(858年)
    玄常仙人

札所
播磨西国 第十三番

御詠歌
よもやまの ゆきをながめの ちんごじに
のぼればひびく たにのみずおと

雪彦山の中腹にある賀野(かや)神社の境内にかつて十一面観世音菩薩を御本尊とする金剛鎮護寺が存在しました。

推古帝の御代(592~628年)に、法道仙人の開基と伝えられている雪彦山の麗にあった 満願舎にはじまります。
法道仙人が雪彦山洞ヶ獄で修行され栴檀の霊木で十一面観世音菩薩を彫まれ、 洞ヶ獄に権現の本地佛として安置し祈念する堂塔も新たに建立して雪彦山金剛鎮護寺とされました。

天 安2年(858年)に玄常仙人が満願舎の流れを汲んだ寺として、ここ新庄の地に龍珠山満願寺を建立し、釈迦如来を本尊とする檀家寺として衆生化度にあたられました。
応永年間(1394~1427年 )に雪彦山の鎮守白山権現の新庄への分霊が許され、円山神社が創建された時には、白川権現にな らって満願寺別院の金剛寺を建て社僧を配するなど、南北朝の頃(1336~1392年)には別当寺院が十三坊にも達する程の神佛一体の一大総合霊域を誇り盛大を極めていました。

その後、たびたびの災禍により寺堂・宝物類が次第に失われていき、明治(1868年)の神佛分離令に基づき寺領は社領へ移譲され、排佛毀釈により寺院規模の縮小化の方向を余儀なくされます。
この時に雪彦山金剛鎮護寺も廃寺となり、鎮護寺に安置されていた 播磨西国観音霊場第13番の 十一面観世音菩薩が脇士の毘沙門天・不動明王を伴い観音堂と共に満願寺に移され、山号も龍珠山 から雪彦山と改められました。
明治30年代半ば(1902年?)の大火災により、ご本尊の仏像類を持ち出すのがやっとで、庫裡の一部と観音堂・弁天堂・鐘楼がかろうじて残り、過去帳等の諸記録類はすべて消失してしまいました。
昭和20年(1946年)の農地法の実施で寺の田畑も無くなり境内地のみの規模となります。
現在の御本堂は昭和2年(1927年)に完成しました。
平成9年(1997年)には、境内地に存在していた埋葬墓地を整理し、霊標墓地とされます。
現在の庫裡は平成14年(2002)に完成した本格的寺社建築様式です。

急勾配の御本堂屋根に目を奪われながら、鐘楼門をくぐると、左手に播磨西国の御本尊を祀る観音堂があります。
堂内中央には、まばゆい程に光輝く十一面観世音菩薩が。坊守さまのご丁寧なご説明がとてもわかりやすかったです。
十一面観世音は2012年に修復されたとのことです。精巧に補修された宝冠や胸元の装飾品、見事に再現された衣のしなやかな流れは、北陸まで長い時間をかけて修復に見えられたとのご説明に 凛とした気品、後光輪を見ることができた有り難さに涙がでました。

秘仏の寺院が多い中、間近に御本尊を拝観できることは、巡礼者にとってこの上ない喜びです。
播磨西国霊場の懐の深さ、お優しさに感謝してこれから先も巡礼を重ねられたらと思っています。

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姫路市夢前町新庄983

満願寺の仏像
満願寺の山門
満願寺の山門

扶桑の花

満願寺の自然

栗もたわわでした

満願寺の山門
満願寺の建物その他
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■難を乗り越える信心

満願寺の山門
満願寺の建物その他
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満願寺の本殿

御本堂

満願寺の本殿
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満願寺の手水
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観音堂

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満願寺の仏像
満願寺の仏像
満願寺の仏像
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満願寺の建物その他
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満願寺の周辺

おまけ 
壺坂酒造

満願寺の周辺
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壺坂酒造女将さん💚

猪肉の吟醸煮 を下さいました。
湯せんで温めて頂きます。
ありがとうございました。

満願寺の周辺

猪肉屋さん、、、初
夢前町 石井精肉店さま

満願寺の周辺

雪彦山 金壺 看板ステキです

満願寺の御朱印

播磨西国御朱印

満願寺の御朱印
満願寺の仏像

二体の脇士は当時の出で立ちをお留め戴かれたそうです

満願寺の仏像
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満願寺の本殿

御本堂

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