三輪恵比寿神社のお参りの記録(1回目)
奈良県三輪駅

#三輪惠比須神社

主祭神はヤエコトシロヌシの命。配祀神にヤヒロクマワニの命、カヤナルミの命。

#八尋熊鰐命

オオモノヌシの大神の正体は白い蛇だとかで、すぐ近くの大神神社には蛇の好物である鶏卵を供える習慣がある。だがそれを持ったまま先にここ三輪惠比須神社に立ち寄るのは、NGかもしれない。

日本書紀によれば、ヤヒロクマワニはコトシロヌシの命の化身。
初代・神武天皇の皇后、ヒメタタライスズヒメの命はオオモノヌシの神の娘、またはコトシロヌシの神とミシマミゾクイヒメの娘だ。別伝によれば、コトシロヌシの神は彼女の元へ通う際、ヤヒロクマワニの姿をとった。

ところで、コトシロヌシの神を祀る神社の筆頭といえば、美保神社（島根県松江市）。日本書紀と全く別の神話を伝える。ヤヒロクマワニは化身などではなく、彼を襲った敵。彼はミシマミゾクイヒメの所へ舟で行き来したが、鶏の鳴き声に驚いてパドルを海に落とした。それで止む無く舟をビート板みたいにしてバタ足していたら、足をワニに噛まれた。以来、彼は鶏を忌み嫌うと。前にTVで見たが、今もあちらの年男に選ばれた者は、役目に従事する期間、卵も含め鶏を一切口にしてはならないそうだ。

三輪惠比須神社におけるヤヒロクマワニの命がどういう扱いなのか、HPにもパンフにも書かれていない。が、分からないうちはあえてやらない方が無難な気はする。