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耕田院の日常(429回目)山形県羽前大山駅

アインシュタイン博士の諸法無我

投稿日:2024年04月20日(土)
輪橋山徒然話 2024-4-20 アインシュタイン博士の諸法無我

◆雀は、畑の敵である。草をむしり、耕して、肥料を入れ、やれやれとタネ撒きが終わった頃、見計らったようにやってくる。1羽2羽なら「まぁまぁ」ですむのだが、5,6,7,8羽がパァーと寄ってきて、パァーと逃げていく。きっとどこかで見ているのだろう。やめてくれと言いたいほど、丁度いいところやってきて、今まいたばかりのタネをついばむ。

◆雀といえばこんな話を聞いたことがある。

◆昔、雀から畑を守ろうと、町をあげて雀を追い回し、地上に雀が降りられないようにしたそうだ。

◆やがて、雀は飛び疲れてバタバタと落下し、ほぼ全滅させることに成功した。

◆ところが、である。

◆翌年は、大不作だったそうだ。

◆その原因は、はっきりしていた。害虫である。スズメがいなくなったために害虫が大量に発生してしまったのだ。結果、米を始め、穀類は壊滅的不作となってしまったそうだ。

◆これこそ、まさしく因果応報、お釈迦さまが説く「諸法無我」である。つまり、全てのものが互いに影響しあい、何一つ単体で存在するものはないということだ。

◆(驚いたことに)同様のことを特殊相対性理論・一般相対性理論のアインシュタイン博士がいっているのだ。

「人間とは、私たちが宇宙と呼ぶ全体の一部であり、時間と空間で限定された一部である」

◆最も難解な理論の一つであるといわれる相対性理論の提唱者がたどり着いた真理は、
「どんな存在も、単体で存在しているわけではなく、関係性を持っているということ。」
つまり雀の教えと同様、科学者のたどり着いた世界観もまた、「諸法無我」なのである。

◆雀も人も作物も独立しているように見えているが、実は互いに絶妙な関係性の上に成り立っているのだ。我々の周りで起こるすべてのことには理由があり、ある一方からの見方では「善」あり、別の視点で見れば「悪」もありうる。それこそ表裏一体なのである。

◆雀の「せい(悪)」で収量が減ったと考えるか、雀の「おかげ(善)」で田畑が守られると考えるかで全く反対の結果になりうるのだ。「お前が悪い」ととらえるより「あなたのおかげ」ととらなおすこととは、宇宙の真理をよりよく生きるということなのである。

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耕田院(山形県)

すてき

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