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耕田院の日常(423回目)山形県羽前大山駅

「眠れない夜」との付き合い方

投稿日:2024年04月02日(火)
輪橋山徒然話 2024/4/2  「眠れない夜」との付き合い方

「眠れない夜」  オフコース

暗い 暗い 暗い
闇の中へ

眠れない夜と
雨の日には
忘れかけてた 愛がよみがえる

◆夜中に起きてしまい、そのあと眠れないのだと悩む人がいる。よく眠れた日々のことが忘れられないという。ぐっすりと眠れた朝はすっきりと起きられ、1日中活力に満ちていたのにと。話す様子から、寝つきが悪いと身体ばかりではなく、心も不調になっているようだ。

◆その方は22時30分にベッドに入るが、毎晩トイレに起きて、その後なかなか眠れないという。22時30分から一度も目覚めることなく、朝6時30分まで完璧に眠りたいのだそうだ。そのために、現在服用しているのが睡眠導入剤と精神安定剤。その量をもっと強くしたいと話す。

◆ふと思った。どうも「眠れない夜」への困り感よりも「眠らないと病気になる」とでも強く思いこんでいるようではないかと。

◆この完璧に眠らないと身体も心も病気になると思い込んでいる様子は、「ゼロリスクバイアス」といわれるものだ。とにかく「睡眠さえしっかりとれれば、健康であるという考えにこだわっている」のだ。だから、80パーセントの睡眠では満足しないのだ。

◆人間には「0」か「100」で考える習性がある。例えば、「よい」か「悪い」か。あるいは、「成功」と「失敗」か。世の中に100%は存在しないのに、100%にこだわる。

◆だから、夜中に起きずにぐっすりと眠れないから、自分は不健康であると考える。そのために眠らなければと…。たとえばその方法が「精神安定剤」「睡眠導入剤」であっても。あるいは、「アルコール」であっても。「全身麻酔」であっても、だ。

◆つまり、「ゼロリスクバイアス」とは、特定のリスクにこだわり、それ以外のリスクはさほど配慮しなくなり、結果的にリスクを負うことにつながることをいう。気がつかないうちに、「精神安定剤」「睡眠導入剤」や「アルコール」の量はだんだんと増えていく。その増える量には心がいかず、睡眠だけ追究してしまうのだ。

◆そんなのは健康によいわけがない。

◆正しいのはひとつのリスクを徹底して排除するよりも、なるべく多くのリスクを軽減したほうがいいのだ。健康リスクは睡眠不足だけではない。「運動不足のリスク」も「アルコールのリスク」もあろう。「ストレスのリスク」もある。このうち、ひとつのリスクは徹底してゼロにできる可能性はあるが、すべて排除するのは不可能なのだ。答えは簡単だ。他のリスクに目がいくようにとらわれた心を少し緩めればいいのだ。とらわれない心とは、こだわり、かたより、思い込みを捨て去ることだ。

◆80%で十分満足。なんなら50%でも。体をベッドに横たえて休息できただけでよかった、深夜放送が聞けてよかったと思うほうが全然健康なのだ。

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