白髪神社

埼玉県 籠原駅

【武蔵國 式内社巡り】

白髪神社（しらひげ～）は、埼玉県熊谷市妻沼にある神社。式内論社で、旧社格は無社格。祭神は白髪武広国押稚日本根子命（清寧天皇）、天鈿女命、猿田彦命、倉稲魂命。社号は「白髭神社」ともいい、呼称は「しらひげ」、「しらがみ」、「しらが」とも。

創建は不詳。平安時代の927年に編纂された『延喜式神名帳』に記載のある「武蔵國　播羅郡　白髪神社」の論社となっており、他の論社としては大我井神社（熊谷市）がある。近くにある妻沼聖天宮（南西0.5kmに所在）の縁起では、往古伊弉諾・伊弉冉の二柱の神の鎮座、女沼・男沼と称したといい、女沼神は大我井の杜（南方0.5kmに所在）にあったとも推測されることから、後年当地に遷座したとも考えられるとのこと。

当社は、JR高崎線・籠原駅の北東９kmの、利根川南岸の耕作地の真ん中にある。遠くから見ると、河川敷そばの広大なネギ畑の中に浮かぶ小さな林に、小さな社殿と社務所が建っている。境内は狭く、古木もないので、古くない時代に遷座して来たか、分霊を祀ったか、といった感じに見える。

今回は、武蔵国の式内論社であることから参拝することに。参拝時は週末の午後で、自分以外には参拝者はいなかった。

武蔵国播羅郡の式内社です。
主祭神の白髪大倭根子命は第二十二代清寧天皇の諡(おくりな)で、神社名は諱(いみな)を由来としています。
生来の白髪、今で言うアルビノだったとされており、父帝の雄略天皇は霊威を感じて皇太子としたんだそうですよ。
アルビノは確かに何か神秘的に感じますよね。