ぜんりんじ(えいかんどう)|浄土宗西山禅林寺派|聖衆来迎山
禅林寺(永観堂)のお参りの記録一覧(4ページ目)
拝観券の番号が"000001"。
「秋はもみじの永観堂」と言われ紅葉の名所であるが、夏の青紅葉も風情がある。
永観堂の本尊は「みかえり阿弥陀」と呼ばれ、頭が左を向いている(正面から拝むと右を向いている)変わった像形をしている。この阿弥陀如来像(重文)に会いたくて参拝。
当山の中興の祖、永観が念仏を唱えながら阿弥陀如来の周囲を歩いていると、阿弥陀如来が須弥壇から下り、永観と一緒に念仏を唱えながら須弥壇を回り始めた。
驚いた永観が立ち止まると、阿弥陀如来は振り返って「永観遅し」と言ったという。
阿弥陀如来の首は振り返ったまま元に戻らず、その姿で残されたのが今の本尊であるというエピソードが残されている。
もみじで京都でも屈指の人気を誇る禅林寺(永観堂)さんです。
お寺の境内は様々なお堂や、裏山へとつながる回廊もあったりと、もみじを360度堪能できる構造になっています。
南禅寺さんから歩いてすぐですが、近代建築の水路閣の中に溶け込む紅葉とはまた別の美しさがあります。
さて禅林寺さんはもともと真言宗のお寺さんでしたが、浄土信仰へと変わっていき、現在は法然上人霊場、西山国師霊場の札所になっています。
通称の「永観」は念仏に帰依した永観(ようかん)さんというお坊さんに由来しています。
また永観さんよりあとの静謐さんはもともと真言僧で、最初は法然さんに反論していたもののだんだんと念仏の価値に気付き、最終的には浄土宗に帰依されました。
浄土思想はいろんな形がありますが、「既存の仏教では救いきれない衆生を救う」ために法然さんが編み出した「称名念仏」という革命的なピンポイント突破は多くの批判を呼びますが、結果的に受け入れられていきます。
そして法然さんの思いには衆生だけでなく静謐さんのような真言僧の論敵すら引き込む力があります。
なにごともシンプルだから簡単だからで侮ってはいけないのだと思います。
「念仏は易きがゆえにすべてに通ず」
高尚な理想や高度な理論よりも、シンプルな普遍性の力は常に時代のうねりをつくるだけのポテンシャルを持っていると気付かされます。
英語の小ネタを少々。
「総本山」という意味で the headquarters と複数形になっているように見えますが、単数扱いです。また動詞で headquarter は「本部を置く」という意味で使います。
あとは「ご本尊」という意味で the main Buddhist image となっています。
image は日本語のイメージ(想像)の感覚がつよいですが、本来は「像」の一文字が中心的意味です。
画像、想像、仏像。これらすべて「像」が使われていますし、実際に英単語 image で表現できます。
実は漢字って英語の意味を掴むのにむちゃくちゃ上手くできてるんです。
墨の奉拝の拝の字の縦画が
定規を使ったように真っ直ぐなのが驚きですw
これが書けるようになるまで
どれだけの修練を積まれたのか…
印
西山国師十六霊場第八番
顧
永観堂禅林寺
総本山永観堂禅林寺
墨
顧阿弥陀如来
総本山禅林寺
地下鉄東西線「蹴上駅」下車徒歩10分。浄土宗寺院。ご本尊は阿弥陀如来です。
863年の真紹僧都が歌人であり文人であった藤原関雄の山荘を買い取って、清和天皇の勅許により「禅林寺」を賜って公認の寺院となりました。
「秋は紅葉の永観堂」と呼ばれるほどの名所で、紅葉シーズンはものすごく混みますが、青もみじの時の永観堂はとても静かでした。
ゆっくりと拝観するにはちょうど良いかも知れません。
蹴上を北に上がっていくと見えてきます。哲学の道の入口もこちらです。
参道の紅葉が少しずつ色付いてきましたが、見頃はまだまだ先。
多宝塔へ向かう階段です。
多宝塔からの京都市街。向こうの山あたりが金閣寺の界隈で、うっすらぼんやりですが、「左大文字」が見えました。
阿弥陀堂です。阿弥陀さまが見返る姿をしている「見返り阿弥陀」。いつも寄り添っているかのように見えました。
市内の紅葉の見頃は、だいたい11月下旬頃だそうです。
色付いた紅葉も綺麗ですが、青もみじの趣きも落ち着いた雰囲気があります。
ゆっくりと参拝なら、青もみじです。
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