阿蘇神社のお参りの記録(1回目)
熊本県宮地駅

肥後一の宮である阿蘇神社です。
こちらは残念ながら熊本地震によって日本三大楼門の一つが倒壊してしまい今は修復中でした。
こちらは阿蘇氏が代々宮司を勤めていらっしゃる神社です。
そして、ここにはかつて来　国俊作の【大太刀　蛍丸】がありました。
蛍丸とは南北朝時代、肥後国の武将だった阿蘇惟澄の愛刀です。
苦戦を強いられて阿蘇惟澄が、命からがら逃げる途中に刃こぼれだらけの愛刀を立て掛けて眠ります。
すると、刃こぼれした大太刀に無数の蛍が集まり、美しい光を放ちながら刃こぼれを治していくという不思議な夢をみます。

夢か、と思って愛刀を見るとなんと、刃こぼれが全て夢のように治っていた。
という出来事があったことから蛍にちなんで【蛍丸】と号をつけられたそう。

ちなみに、この蛍丸は敗戦後にGHQの刀狩りにより他の御刀と一緒に折られて、ガソリンで焼かれた海に捨てられたと言われたり、GHQから逃れるため密かに持ち出されて難を逃れたものの現在行方不明という説とありますが、現在行方不明です。


ですが、クラウドファンディングによる有志の方の援助により昨年写しが奉納されました。
いつか焼け身でもいいので本歌の蛍丸が見つかる事を願うばかりです。
さて、今は再建中なので楼門を見ることは叶わないですが、御朱印帳に楼門が描かれています。

こちらは私が友人にリクエストしたところ、【私も行きたい】と賛同してくれたので叶った参拝でした。
私が刀剣好きになったキッカケが【蛍丸】という存在です。
蛍丸という刀剣があった事を知らなければここに来ることも、知ることもない神社だったことでしょう。

不思議なご縁に感謝を込めて参拝させて頂きました。
とても心に残る参拝ができた事が嬉しかったです。

帰りは清酒蛍丸を購入予定でしたが確実に買える酒屋さんがこれから行く道とは少し離れたところだったので購入できず…。
代わりに道の駅で蛍丸サイダーを購入。
とてもキレイな蛍の光色でした。