◎ホトカミ限定記事④◎年末のご挨拶

当神社では各種SNSアカウントを持っていますが、時々ホトカミ読者様だけに向けた記事も書いていこうと思います。(4回目)


本来神社では参拝者の方に「ようこそお参りくださいました」とお伝えすることはあっても「お参りいただきありがとうございます」とは申し上げません。
全国どこの神社でも御札や御守をお渡しする際は「ありがとうございました」ではなく「ようこそお参りくださいました」と添えてお分かちしているかと思います。

なぜなら神社は商いの場ではなく、神さまをお祀りしている神聖な場であり、参拝者の方はお客様ではなく、(神さまに)お参りさせていただく側だからです。
神職を始め私たち職員は参拝者の皆様が気持ちよくご参拝いただけるよう日々務めておりますので、心の中は感謝の気持ちでいっぱいなのですが、なかなかそれを直接お伝えできないのがもどかしいところです。


北海道といえば札幌、函館、旭川がパッと浮かぶかと思いますが、一番最初に釧路が浮かぶ方はなかなかの北海道マニアで、きっと多くの方にとって釧路は未知の場所なのだと思います。
そんな釧路に厳島神社？！と驚かれるのは無理もないですね。

当神社は江戸時代後期に宮島の厳島神社から市杵島姫命のご分霊をお招きし、漁業で栄える釧路を200年以上見守り続けています。
日本には数百社の厳島神社が鎮座していますが、その多くは港の近くにあるといわれています。
きっと皆様がお住まいの地域にも厳島神社と名のつく神社があるのではないでしょうか。


ホトカミを通して当神社を知り、足をお運びくださった方もたくさんいらっしゃることと思います。日本には多くの寺社がありますが、それらは私たちの祖先が残してくれた過去と今と未来をつなぐ場所です。
日本中どの寺社にも歴史があり、その地に住む人々の心の拠り所であり、それは昔も今も変わらないものだと思います。
ご先祖様が大切にしてきた場所を未来にも残していくことが今を生きる私たちの務めでもあります。

まもなく新しい年が始まりますが、帰省されている方はぜひ地元の神社やお寺にお参りにお越し下さい。氏子さん、檀家さんのお帰りを神さま仏さまはきっと喜んでくださることと思います。
旅先だけではなく、ホトカミを使って地元を調べてみると、意外と知らなかった寺社があるかもしれませんよ。

最後に1年間の感謝を込めて言わせてください。
いつも当神社にお心を寄せてくださりありがとうございます。来年もよろしくお願い申し上げます。