勝国寺

東京都 松陰神社前駅

世田谷区というと、私のような貧しい田舎者は敷居が高い。
そんな中、松陰神社と豪徳寺の間にあったこちらのお寺。
お金がありそう。立派過ぎて入れない。と思った。

東京は昭和20年の大空襲で殆どが焼け野原になったと思う。そんな中、この白山堂は戦火を免れたのだとか。
世田谷区全体が豪徳寺や松陰神社など有名な所を含め、新しい街という感じがするのだが、この白山堂だけが不思議な違和感があった。だが、その違和感というのは良い意味でだ。

本堂の案内書にお邪魔し、御朱印を頂く事にした。
世田谷区という高級な街の方だから～と身構えていたのだが、実にざっくばらんな親しみの持てる住職であった。
真言宗豊山派ということで、話題は機関紙「光明」の話だ。
私の故郷で旧暦に行う花まつりもNHKで視て知っておられた。
そういえば、私が小学生の時にもNHKで放映したなと想い出した。
花まつり、お盆。旧暦がやはりいいんですよねー。などなど、話が合う方であった。

尚、東急線・山下駅と松原駅の間に、善性寺という無人の寺があるが、そこも兼務しておられる。

来て良かった。そう思う場所であった。

松陰神社から国士舘大学を挟んで歩いた先に赤い山門が見えてお参りしました。

世田谷線「世田谷」駅から徒歩5分。玉川八十八箇所霊場第48番札所の真言宗寺院。
ご本尊は不動明王。同じ霊場の第47番札所の善性寺を管理しています。

ここ一帯は、吉良家が居城していた世田谷城で、ここは東北方向の鬼門にあたります。
また世田谷城の防衛の拠点でもありました。

また「旧御朱印寺」と呼ばれており、寺院などでいただく印とは違い、戦国時代から江戸時代にかけて、大名や将軍が寺社の所領を確定させるために発給したものです。
徳川家康や家光などの歴代将軍も朱印状を与えていたところから影響の大きい寺院だった事がいえます。

また近所にある勝国寺（横浜）は、曹洞宗と宗派は違いますが、吉良家の菩提寺としてゆかりがあるそうです。

ここのご住職と話が盛り上がり、お寺参りをして何かを捨てて、何かを見つけてくれたら良いのではと話をいただきました。

2時間近く・・・気がついたらどっぷり暮れてしまいました。